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メルセデスが隠す、同士討ちへの“究極の罰”。出場停止もありか

2016年7月8日

 今シーズン、たびたびコース上で接触しているルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグに対し、最終警告を行ったメルセデス。新たな内部ルールを設けて同士討ち抑止に努めると発表しているが、そのうちのひとつが出場停止というペナルティなのではないかと推測されている。


 オーストリア決勝の最終ラップでハミルトンとロズベルグは接触、首位を走行していたロズベルグは4位に後退、接触の責任ありとしてタイム加算のペナルティを受けた。


 今週木曜、メルセデスのボスであるトト・ウォルフとパディ・ロウがふたりのドライバーとミーティングを行い、その結果を発表した。当面はチームオーダーを発令せず、これまでどおりにふたりを自由に戦わせるが、接触を防ぐためにより厳しいルールを設けたというのがその内容だった。


 今後はいかなる事故であろうとそれを起こした場合には、その結果、「(ドライバータイトル獲得のための)活動にネガティブな影響がおよぶだろう」とウォルフはミーティングで警告したという。また、内部ルールの内容については公にするつもりはないと前置きした上で、「スポーツ上、金銭上の結果につながる可能性があるものだ」とメディアに対して語っている。


 こういった発言からウォルフが出場停止という罰を科すことを考えているようにも受け取れる。チームメイトとの接触を起こした者には多額の罰金を科すという選択肢もあるが、そういう手段は多額の年棒を得ているドライバーたちにとって十分な抑止力を発揮しないと、チームは考えているようだ。


「最終警告を行った」と言うウォルフは、今後はオーストリアGPの最終ラップのような接触だけでなく、カナダGPのスタート直後の1コーナーでホイールが接した程度のものも許さないとドライバーたちに対して宣言したと述べた。


「どちらのアクシデントも二度と見たくない。(オーストリアでの)動きは気に入らない。2台揃ってリタイアに終わる可能性があったからだ。彼らはああいう動きをとることは二度とあり得ないと承知している」


 メルセデスはドライバーに出場停止の罰を与えることを真剣に考えているという説を唱えるメディアはいくつかある。


 The Daily Telegraphは、「ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグは再びクラッシュした際にはチームから罰金あるいは出場停止の罰を受ける可能性がある。メルセデスはチームオーダー発令を避けるため、こういった過激な抑止策を検討している」と報じた。


 The Timesはチーム関係者の話として、「ドライバーふたりが私的な戦いのせいでこの5戦でコンストラクターズ選手権ポイントを60点も投げ捨てたことに、ウォルフは深い失望を感じており、ふたりの間の不快な雰囲気にも嫌気がさしている」と伝えた。


「チームオーダーに代わる策としては、ドライバーへの罰金が考えられるが、ふたり合わせて年間4,500万ポンドも稼いでいるドライバーたちに数十万ポンドの罰金を科しても大きな影響はないだろう。今のところそれより大きな力を持つ脅しは、(接触の)責任がある方のドライバーを1戦か2戦出場停止にするというものが考えられる。それはタイトル獲得において大きな打撃となるだろう」


 どちらかを出場させない場合は、リザーブドライバーで現在マノーで走っているパスカル・ウェーレイン、あるいはジュニアドライバーのエステバン・オコンを乗せるものとみられる。


 スタードライバーを欠場させる場合のスポンサーやファンに対する責任についてはウォルフは重々承知しており、批判を甘んじて受ける覚悟をしているようだと、英AUTOSPORTは推測している。


 一方、Sky Sportsは、クラッシュの責任がある方のドライバーには新しいパーツの投入あるいは戦略に関する優先権を与えないといった罰の方が現実的であるとの意見を述べている。



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています




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