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F1ヨーロッパGP 決勝トップ10ドライバーコメント

2016年6月20日

 2016年F1第8戦ヨーロッパGP決勝でトップ10に入ったドライバーたちがレースを振り返った。


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ニコ・ロズベルグ 決勝=1位

 バクーで優勝できてすごくハッピーだ。ある意味、クルマと一体だと強く感じた。今まで経験したことのない感覚だ。今日は一度も物事が悪い方向にいくかもしれないという感じは持たなかった。


 週末を通してマシンは素晴らしかった。チームに心から感謝している。昨日の予選からこの完璧なフィーリングを持っていた。


 決勝ではセーフティカーが出動すると予想していたが、そうならないよう願っていた。セーフティカーが出ると混乱が生じるからね。結局は、トップを走っている僕にとっては、極めてスムーズなレースだった。


 ひとつだけ心配したことがある。レース中盤にパワーが少し落ちた時だ。僕がどうすべきなのか、エンジニアは教えることは(規則で)許されていない。だからステアリングホイールを見て自分で直そうと努力した。うまくいったよ。

F1ヨーロッパGP ニコ・ロズベルグ
ニコ・ロズベルグ

 サオール! これは「本当にありがとう」という意味。この言葉を、素晴らしい週末を実現してくれたバクーに捧げたい。


 次のオーストリアが楽しみだ。


(事故が多発し、リタイア率が非常に高くなったGP2とは異なり、F1は波乱のないレースになったことについて聞かれ)経験が役立った。僕らは(GP2ドライバーたちより)ずっと経験があるから、うまく事故を避けることができる。また、GP2で起きたことから学ぶこともできた。


(GP2の)レースは大混乱だった。僕らはそれを見て、学んだのだと思う。


■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=2位

 今日成し遂げたことを誇りに思っていいだろう。2台揃ってポイントを獲得した。


 今週末の出だしは悪く、金曜は遅かった。最初は理由が分からなかった。クルマを大幅に変えたら、大きく進歩した。そして今日2位でフィニッシュすることができたんだ。


 今日のコース上の展開は素晴らしい。でも100パーセント満足することはできない。キミ(・ライコネン)がポジションをひとつ落とした。それでも彼は素晴らしいチームワークを見せてくれた。ありがたいことに僕にポジションを譲ってくれたんだ。

2016年第8戦ヨーロッパGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2016年第8戦ヨーロッパGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

 最終的に2位と3位でフィニッシュすることができず、残念だった。彼はかなりタイヤに苦労していたのだと思う。新しいセットではなかったからね。


 僕はタイヤにいい感触を持っていた。だから最初のセットを長く持たせることができたんだ。自信がなかった時もあったけど、その後タイヤが回復して、また調子が戻った。


(レース後の会見で語り)キミが3位を守れなかったのは残念だった。僕が2位を確実なものにするため、彼は協力してくれた。チェコ(セルジオ・ペレス)が追いついてくるかもしれなかったから、確実に逃げることを優先したんだ。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 決勝=3位

 今日はポディウムに上がることも可能だと思っていたけど、それを実現するのは決して楽ではなかった。


 僕のレースの最初のポイントは、素晴らしいスタートを切ってウイリアムズの1台(フェリペ・マッサ)とトロロッソの1台(ダニール・クビアト)を抜いたことだ。


 その後、最初のスティントではスーパーソフトにグレイニングが出て、それが治まるまで待つか、早めにピットストップをするかの選択を迫られた。結果として、そのままステイアウトしたのは正解だったが、ソフトに履き替えてピットから出て行った周は、タイヤの温まりが悪くて苦戦した。ちょうどルイス(・ハミルトン)が背後にいて、すごいプレッシャーをかけられたからね。
 でも、とりあえずハードにプッシュして、ギャップを築くことができたので、それ以降はタイヤを守ることを考えながら走れた。終盤にキミ(・ライコネン)に追いついていった時、彼がペナルティを受けることは知っていた。だけど、最終ラップにすごく差が詰まって、オーバーテイクのチャンスが生まれたので、行くしかないと思った。


 今年2度目のポディウムに上がれて、夢のような気分だ。チームは素晴らしい仕事をしてくれたし、今年は最高のシーズンになりそうだよ。


(レース後の記者会見で、最終ラップでライコネンを抜いた時のことを聞かれ)すごくいい気分だった。表彰台は確実だと分かっていた。でもチャンスが訪れた。リスクは全くなかったから行ったんだ。だって実際に3位でフィニッシュした方がずっと気分がいいからね。


■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 決勝=4位

 今週末は本当に苦労して、常に楽しめる状態とは程遠かったので、少し残念だ。でも決勝ではマシンは好調で、速さもあった。


(ピットエントリーの)白線を越えたことで5秒のペナルティを受けた。その後は自分のポジションを維持するために(セルジオ・)ペレスとのギャップを保って走ろうとした。でも周回遅れのマシン2台に引っ掛かって、貴重な時間を失った。


 セバスチャン(・ベッテル)と順位を入れ替えたことに関しては問題ない。どっちみち僕はペナルティを受けていたからね。でも彼を前に出す時、そのラップだけで2.5秒失ったのはその後に響いた。


 終盤、ペレスの前を走り続けることはできたが、戦ってリスクを冒す理由はなかった。


 今日は全く違うレース展開になっていた可能性がある。でもいろいろなことをすべて考えあわせると、このリザルトは悪くない。


 ペナルティが最終結果を大きく変えてしまった。ラインを越えたことでペナルティを受けた。規則は規則だと分かっている。でも全くメリットは得ていない。うっかりしただけなのに。


(Fox Sportsに対して語り)白線についての規則は理解しているけど、あれを越えたからって何も得るものはないのにばかげてる。ペナルティを受けてしまい、ついてなかった。


■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=5位

 今日は何が起きたのか分からない。単純にパワーがなかった。僕のエンジンモードでは、ERSがないまま走っているような感じだった。ステアリングホイールのスイッチポジションには何百もの異なる組み合わせがある。どれだけ勉強しても、すべて覚えることなんてできない。


 何が悪いのか突き止めるため、走りながらスクリーンを見ていた。でも効果のあることを見つけることができなかった。今のフォーミュラはすごく複雑で技術的だから、こういうことをコース上で解決できないようにすることに、僕としてはメリットを感じられない。

2016年第8戦ヨーロッパGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2016年第8戦ヨーロッパGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 レースができなくて本当に残念だった。問題を解決できていたら、少なくともショーに加わって前のドライバーたちと戦うことができたかもしれない。


 ラスト10周あたりで、問題は自然に解決した。でもその時には前のグループからも後ろのグループからも10秒以上離れていたから、ポジションを得る可能性も失う可能性もなかった。だから最後はエンジンをセーブするためにパワーを落とした。今シーズン中に残された基数が少ないのは分かっているからね。


 今日は思いどおりに行かず、こういう結果になった。5位でポイントを獲得した。次のレースで挽回を図りたい。


■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
バルテリ・ボッタス 決勝=6位

 全体としては、いい一日だったと思う。今日の僕らのペースでは、これ以上の成績は望めなかったからね。僕としても、いいレースができたと感じているし、間違いなく今日のベストな戦略である1ストップで走り抜くことができた。


 タイヤをうまくマネジメントして、機能させられたことに満足しているよ。それができたからこそ、6位入賞が可能になったのだと思う。与えられた条件の中で、チームも戦略やピットストップに関して、すごくいい仕事をしてくれた。


 もちろん、僕らはもっと上位でフィニッシュする必要があり、そのためには今後もハードワークを続けなければならない。もっとクルマを速くして、また近いうちにポディウムを争えるようになりたい。


■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 決勝=7位

 スタートでいいポジションを得たので、何とかニコ(・ロズベルグ)をとらえようと狙っていた。ひとまず2番手をキープして、最初の2、3周はかなりいい感じだったんだ。セブ(ベッテル)が迫ってくる様子もなかったしね。


 ところが、3周目以降はリヤがスライドし始めて、どうにもコントロールできなくなってきた。そんなわけで、最初はとても楽観的だったのに、一転して先行きが不透明になったんだ。


 戦略が間違っていたとは思わない。1ストップで行ければ理想的だったけど、状況が変わってきて、結局2ストップを余儀なくされた。最初の2つのスティントは遅かったものの、第3スティントでは少しペースを取り戻すことができて、(ニコ・)ヒュルケンベルグをパスしたよ。あのオーバーテイクは楽しかったね。

2016年第8戦ヨーロッパGP ダニエル・リカルド 
2016年第8戦ヨーロッパGP ダニエル・リカルド 

 マックス(・フェルスタッペン)も同じ問題に苦しんだようだから、僕らとしては、どうにも仕方のないことだったんだ。今日のところは、これ以上はムリだったと思う。でも、たとえばシンガポールのように、僕らは気温の高いレースではいいパフォーマンスを見せてきたのだから、今日はどうしてこうなったのかよく理解しておく必要がある。


 ちょっとばかり予想を外してしまったことは確かだ。昨日、僕は今季最高のレースになるかもしれないと言って、みんなに期待を持たせたのに、あまりパッとしなかったからね。


■レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=8位

 スタートはトリッキーだったけど、最後はいい形で終われた。スーパーソフトとソフトでは、リヤのデグラデーションが大きくてどうしようもなかったのに、ミディアムに履き替えてからは最後まで快調に飛ばしていくことができた。


 ラップタイムもどんどん速くなって、何とか8位まで挽回できたし、あと少しで7位にも手が届くところだった。僕のスタートポジションからでは、上位のドライバーに追いつくのは難しかったと思うけど、終盤にはいい仕事ができたと思う。


 もちろん、できればもっと上の順位でフィニッシュしたかったよ。でも、今日のところはそれは不可能だった。レース中の最速ラップは3番目に速かったのだから、全体としてそれほど悪くはなかったと思う。


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=9位

 僕にとっては、かなりタフなレースだった。スタートは悪くなかったが、ターン1に入るときに誰か(エステバン・グティエレス)に後ろからヒットされたんだ。そして、何とかクルマを立て直している間にいくつかポジションを失い、守勢に立たされることになった。


 密集している序盤のうちは、自分より遅いクルマを抜いていくのも簡単ではないから、そこでずいぶん時間を失ってしまったよ。
 その後、レースの前半戦ではオーバーステアに悩まされ、全体としてプラクティスの時のようなマシンバランスが得られなかった。スーパーソフトをできるだけ長くもたせて、31周も走るのは容易なことではなかったし、レース終盤にはタイヤが終わる寸前だった。でも、それは戦略を機能させるために承知のうえで取ったリスクだから、文句を言うつもりはないよ。


 この週末、僕らのクルマには素晴らしいポテンシャルがあった。ただ、僕は昨日の予選で犯したミスの代償を払わされたのだと思う。それでも、今日のチームの成績については、うれしく思っている。ここでたっぷりポイントを稼いだことは、シーズンの戦いにおいて大きな意味がある。


■ウイリアムズ・マルティーニ・レーシング
フェリペ・マッサ 決勝=10位

 僕にとっては最悪のレースだった。早く忘れてしまいたいよ。タイヤをうまく機能させられず、ひどい苦戦を強いられた。リヤのデグラデーションが思ったよりもずっと大きかったんだ。


 結果として思いどおりにドライブできず、タイヤをセーブすることもできなかったので、さらにデグラデーションを悪化させた部分もあると思う。


 次にここで走る時には、何とかタイヤを機能させるために、クルマの方でも何かを変える必要がありそうだ。



(AUTOSPORTweb)




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