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【レースの焦点】若さが冴えた瞬間の判断、レッドブルの成功と“失敗”

2016年5月16日

 今宮雅子氏によるスペインGPの焦点。バルセロナではレッドブルに移籍したばかりのマックス・フェルスタッペンが、18歳らしからぬレースで初優勝をつかんだ。レッドブルの作戦判断には疑問も残るが、ウイナーの実力は本物。主役以外にとっても、特別な週末となった。

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 若いというだけで批判されたドライバーが、18歳という年齢によって、今後きっと誰にも破ることができない最年少ウイナーの記録を樹立した。

 マックス・フェルスタッペン、1997年9月30日生まれ──。2008年イタリアGPのセバスチャン・ベッテル、2003年ハンガリーGPのフェルナンド・アロンソのときと同じように、稀有な条件がすべてそろって最年少勝者が誕生した。ベッテルやアロンソの場合と異なるのは、ふたりの先輩がポールポジションからスタートし、2位以下に十分な差をつけて初勝利を飾ったのに対して、フェルスタッペンは4位スタート、2位キミ・ライコネンに対して0.6秒という僅差で勝利をつかんだ点だ。速さより、作戦とレースコントロールの巧さによって築かれた勝利だった。

 34周目に2セット目のミディアムタイヤに履き替えた時点で、残り32周を走り切らなくてはならないと理解していた。35周目にはライコネンもピットインし、36周目のふたりの間隔は3.9秒。それが40周目には2秒、44周目には1秒まで縮まった。

「ピットに入った時点で、このタイヤで最後まで走り切らなくてはならないと、わかっていた。今日はフェラーリのほうが少し速いことも。だから最初の10周は攻めないでタイヤ管理に集中し、彼が追い上げてきても反応はしなかった。そこからは、ギャップをコントロールするレースだったね」

 慎重に攻めるライコネンが、いつDRS圏内まで迫ってくるかと、みんながドキドキしながら見守っていた頃、フェルスタッペンはフェラーリのリヤウイングが開くことなど気にせず、ただタイヤを労わることに全力を注いでいたのだ。48周目以降、ほとんどすべてのラップでライコネンがDRSを作動させて勝負をかけても、動じなかった──。

「最後の10周は氷の上を走っているように滑った。でも最終セクターをうまく走ってシケイン出口で優れた加速を得ることが、すべてだったからね。ここバルセロナでは多くのレースが、そういう勝ち方で決まっていたと思う」

 66周の流れ、3つのスティントで抑えるべきポイントと、カタルニア・サーキットの守り方。若さと攻撃性で強烈な印象を与えてきたドライバーが、優勝経験豊富なベテランのような守りのレースに成功した。





レース

5/4(土) フリー走行 1:30〜2:30
スプリント予選 5:30〜6:14
5/5(日) スプリント 1:00〜02:00
予選 5:00〜
5/6(月) 決勝 5:00〜


ドライバーズランキング

※中国GP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン110
2位セルジオ・ペレス85
3位シャルル・ルクレール76
4位カルロス・サインツ69
5位ランド・ノリス58
6位オスカー・ピアストリ38
7位ジョージ・ラッセル33
8位フェルナンド・アロンソ31
9位ルイス・ハミルトン19
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※中国GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング195
2位スクーデリア・フェラーリ151
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム96
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム52
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム40
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム5
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位BWTアルピーヌF1チーム0
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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