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タイトルを争うには「2台が必要」とレッドブルF1代表。「多くの改善や開発計画がある」

2025年3月26日

 マックス・フェルスタッペンは、3月23日に行われた第2線中国GPでフェラーリのドライバー2名を破って4位につけたが、ドライバー本人もレッドブルF1チームも、パフォーマンスには満足できなかった。


 3月21日(金)に始まった今季2戦目の週末を通して、4度の世界チャンピオンにとってさえ、勝利を収めるのに2025年型マシン『RB21』の速さが足りなかったことは間違いなく、マクラーレン、メルセデス、そして週末の大半ではフェラーリがレッドブルよりも競争力があった。

 ワン・ツー・フィニッシュを飾ったマクラーレンとの差は1週間前のオーストラリアGPよりもさらに大きく、レッドブルがフェルスタッペンの5年連続タイトル獲得を後押しするために苦戦を強いられていることは明らかだが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーは上海での週末の終わりに強気な姿勢を見せ、チームがすぐに立ち直る能力について結論を出すのは時期尚早だと主張した。


 ホーナーは「絶対にないとは言えない」と明言し、「昨年マクラーレンが皆に証明したのは、シーズン序盤に問題があっても、非常に高い競争力はあるということだ」と振り返った。


 また同氏は、「ドライバーズ選手権で8ポイント差をつけられている」と指摘し、「コンストラクターズタイトルの獲得は非常に厳しい要求であり、それに挑むためにはマシンを大幅に進歩させ、2台のマシンがポイントを獲得する必要がある」と認めた。


 ホーナーは2024年に起こったことを振り返り、次のように語った。「昨年、コンストラクターズ選手権でそのことが明らかに大きな痛手となった。そこでは2台のマシンが必要だ。それにドライバーズタイトルを争うときでさえ、もう1台のマシンが戦いに加わる必要がある。したがって、両ドライバーが可能な限りトップに近い位置で走行できるようにすることが、チームにとって極めて重要だ」

タイトルを争うには「2台が必要」とレッドブルF1代表。「多くの改善や開発計画がある」
クリスチャン・ホーナー(レッドブルF1チーム代表) 2025年F1第2戦中国GP

■マクラーレンに追いつけるか

 彼は、マクラーレンの2台、フェラーリの2台、そしてメルセデスのジョージ・ラッセルを相手に、フェルスタッペンが単独で戦っているトップ集団の争いに焦点を当て、『RB21』の潜在能力についてかなり楽観的な姿勢を見せて次のように語った。


「我々は充分な基盤を持っていると思う。ポールポジションからわずか0.17秒の遅れだったし、第2スティントではマクラーレンと同じくらい速かった」


 そのことを踏まえて同氏は続ける。「マシンに改良が必要な部分があることはわかっているし、現在計画されている開発ロードマップもある。もちろんラップタイムに関して必要なものを確実に開発し、もう少しペースを上げ、マクラーレンに多くのプレッシャーを掛けられるように努力するつもりだ。だが、彼らはそれほど先にいるわけではない」


 上海インターナショナル・サーキットでの結果がポジティブなものではなかったとしても、チームは『RB21』の開発に役立つ多くのデータを収集できたとホーナーは断言した。

タイトルを争うには「2台が必要」とレッドブルF1代表。「多くの改善や開発計画がある」
土曜のスプリントで3位、日曜の決勝は4位となったマックス・フェルスタッペン(レッドブル) 2025年F1第2戦中国GP

「我々はドライバーから多くの情報、多くのデータ、そしてフィードバックを得た。先ほど言ったように、第2スティントでは高い競争力が見られたと思う。なぜ競争力があったのか? その競争力を駆り立てたものは何か? グリップを切り替えるという点で、彼には何が必要なのか。マックス(・フェルスタッペン)が苦労しているのはバランスの問題ではなく、タイヤからより多くのものを引き出すことだけだ」


 それでもホーナーは、上海での3日間の走行で収集された情報は混乱していることを認め、次のように指摘した。「日曜日は土曜日とはまったく逆だった。マックスはスプリントレース前半でトップを狙って戦っていたが、その後はデグラデーション(タイヤの劣化)がひどく、それが週末の残りの戦い方に影響を与えた」


「我々はクルマにいくつか変更を加え、決勝に向けてデグラデーションを確実に改善した。しかし、最初のスティントでのデグラデーションのレベルに少々驚かされたと思う。レースではそれに対処する計画を立てていたが、その後、まったく違うシナリオであることが判明した」


「そして、前日に見たものから判断すると、ピットレーンのどのチームも今日のレースが1ストップになると思っていたとは考えられない。だが最終的には、1ストップが非常に容易だった」



(Text:GrandPrix.com / Translation : AKARAG)


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