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デニスの功績に敬意を表しつつ、マクラーレンの“暗くて冷たい”印象を変えたブラウン「互いを信頼し合うカルチャー」を構築
2025年1月14日
マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンは、長年にわたりF1という銀河系での戦いにおいて“暗く冷たい”イメージを持つチームを導いてきたが、チームはついにダース・ベイダーのアイデンティティを脱却したと考えている。
2024年にマクラーレンが1998年以来となるコンストラクターズ選手権タイトルを獲得したことで、活気に満ちたファン重視のチームというブラウンのビジョンはついに実を結びつつある。
ブラウンの使命は何か? それは、マクラーレンをF1のルーク・スカイウォーカー、つまりポジティブなエネルギーと革新の導き手に変えることだ。ブラウンは最近、ドイツの『Auto Motor und Sport』に話すなかで、元チーム代表のロン・デニスの指揮下にあった過去のマクラーレンのイメージについて認めることをいとわなかった。
「『スター・ウォーズ』にたとえるなら、マクラーレンは長い間ダース・ベイダーの役を演じてきた」とブラウンは語った。
「暗くて、冷たく、恐ろしいものだ」
しかし、どのような素晴らしい贖罪の物語もそうであるように、ブラウンは脚本をひっくり返した。
「我々は今、もう少しスカイウォーカーに似せようとしているところだ。ポジティブなエネルギーにあふれ、カラフルで若々しい。私のなかにいるファンがそう言っている」
■昔のマクラーレン:暗黒の支配
デニスの統治下では、マクラーレンは正確さと真剣さの典型だった。1997年から2016年までチームのマシンを飾ったブラックとシルバーのカラーリングは、レースに対する冷静で企業的なアプローチの代名詞となった。
それは確かに効率的だったが、温かみや感じのよさからは程遠いものだった。デニスのマクラーレンは、1980年代後半にF1を席巻したマシンであり、最終的にコンストラクターズタイトルを8回、ドライバーズタイトルを12回獲得した。しかしその時代の厳格さにより、F1界のなかでマクラーレンはよそよそしい、ほとんど威圧的な勢力のようにも感じられた。ブラウンは新たな進路を定める一方で、こうした歴史を認めた。
「ロン・デニスは、エンツォ・フェラーリとバーニー・エクレストンと並ぶ、モータースポーツの三大レジェンドのひとりだ」とブラウンは語った。
「彼らは今日のF1を創り上げた。私もそのリストに載りたいが、今の私には自分をそこに載せる勇気がない」
「私はマクラーレンで、6回のレースで勝利を飾った。ロンはタイトルだけでそれくらいの回数だ」
「だが私はすでに、マクラーレンが長年にわたってスポーツ界で達成してきた成功に応えたいと望んでいる、素晴らしいチームのキャプテンだと感じている」
■ブラウンの革命:パパイヤ、ポジティブさ、そして進歩
ブラウンが2018年にCEOに就任したとき、彼の望みはレースに勝つことだけではなく、人々の心も勝ち取りたかった。彼は、暗くて威圧的な昔のカラーリングを、鮮やかなパパイヤ色の配色に変えた。これは、チームの創設者ブルース・マクラーレンの1960年代当時のビジョンを反映したものだった。
「パパイヤの色はブランドになった」とブラウンは語った。
「それは単なるペイントではなく、哲学だ」
「ファンへのサービス、ブランドの構築、スポンサーなど、我々はそこで多くの進歩を遂げてきたと思う」
この変化は外見上のものだけではなかった。ブラウンはマクラーレンの運営を徹底的に見直し、チームの繁栄を可能にする信頼と協力のカルチャーを徐々に育んだ。元代表アンドレアス・ザイドルの指揮の下、マクラーレンは運に恵まれたこともあって、2021年にモンツァでダニエル・リカルドとともに表彰台のトップに返り咲いた。
しかし、ザイドルは2022年末にマクラーレンを離れ、アウディ/ザウバーのF1プロジェクトに参加することになった。しかしブラウンはこの動きに反対せず、当時のレーシングディレクターのアンドレア・ステラをチーム運営の責任者に任命することに満足していた。この変化により、マクラーレン上層部の構造改革が完了した。その結果は? それは、見た目だけでなく、コース上でも成果を発揮するチームだ。
ブラウンは、ひとりの人間では管理しきれないほどチームが巨大になっている現代のF1においては、権限の委譲が重要だと主張した。
「今日のチーム代表は、もはや過去の代表とは比較にならない」
「適切にやり遂げたいのなら、チーム代表とマネージングディレクターが必要だ。アンドレアはチームのことだけを見て、残りのことは私が引き受けている」
■新たなアイデンティティの構築
マクラーレンの変革の中心にあるのは、信頼とサポートの環境づくりを重視するブラウンの姿勢だ。
「私はチームのために働いているのであって、その逆ではないという気持ちがある」
「私の仕事は(アンドレア・ステラを)サポートすることだ。財源や政治的な問題についてだ。もしアンドレアがメディア対応やマーケティング、株主やスポンサーとの連絡に気を取られていたら、彼は今のような仕事をすることができなかっただろう」
「彼とともに、自分が何をするようになるかはわかっていた」
ブラウンは、この共生関係がマクラーレン復活の重要な要素だと考えている。
「我々の性格はよく合っていて、仕事でも互いを補い合っている。他のディレクターたちについても同様だ」
「成功したいなら、人々が互いを信頼し合うカルチャーを持たなければならない」
結果はすべてを物語っている。マクラーレンのトップへの復帰は、長年の努力の末の最高の成果として、2024年のコンストラクターズ選手権で最高潮に達した。
しかしブラウンは、道のりはまだ続いていることを自覚しており、地に足をつけた姿勢を保っている。
「コース上ではアンドレアが、(マクラーレンを)ふたたび常勝チームにするために取り組んでいる」
「私はコースの外のことにより関わっている。ファンへのサービス、ブランドの構築、スポンサーなどだ」
「我々はそこで多くの進歩を遂げたと考えている。時代はすぐに変わるので、立ち止まることはできない」
マクラーレンのダース・ベイダー時代は、完全に過去のものとなった。F1グリッドで2番目に成功したチームであるマクラーレンは、パフォーマンスと積極性のバランスの取れたダイナミックで魅力的なチームという、スカイウォーカーの精神を体現している。ブラウンはライトセーバーを振りかざすことはしないかもしれないが、ジェダイ・マスターとしての決意とビジョンを持ってチームを率いているのは確かだ。つまり、フォースはマクラーレンとともにあるということだろうか? 彼らの最近の成功と新たなアイデンティティから判断すると、確実にそうであるように思われる。パパイヤがあなたとともにあらんことを!
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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4/18(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
4/19(土) | フリー走行3回目 | 22:30〜23:30 |
予選 | 26:00〜 | |
4/20(日) | 決勝 | 26:00〜 |


1位 | ランド・ノリス | 77 |
2位 | オスカー・ピアストリ | 74 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 69 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 63 |
5位 | シャルル・ルクレール | 32 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 30 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 25 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 18 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 10 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 151 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 93 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 71 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 57 |
5位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
6位 | ウイリアムズ・レーシング | 19 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 7 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

