F速

  • 会員登録
  • ログイン

レッドブル&HRC密着:アップデートした『なで肩』カウルを採用。フェルスタッペンは「クルマは1周目から快適」と好感触

2024年10月19日

 F1第19戦アメリカGPはレッドブルのエアロダイナミクス開発にとって、2024年シーズンの大きな転換期になるグランプリとなった。


 今年中盤からペースに苦しみ出したレッドブルは、ハンガリーGPでマックス・フェルスタッペンが開幕戦から使用し続けてきた『いかり肩』キャノン・デッキ型のエンジンカウルをやめ、ライバルチームが採用している『なで肩』のカウルを投入してきた。


 その後、レッドブルは比較的低速のコースで『なで肩』のカウルを採用し、それ以外はキャノン・デッキ型を使用してきた。


 ところが、今回のアメリカGPは低速型のサーキットではないにも関わらず、2台とも『なで肩』のカウルを採用。つまり、レッドブルはRB20のアイデンティティであるキャノン・デッキを完全に捨てたと考えられる。

レッドブル&HRC密着
2024年F1第19戦アメリカGP 『なで肩』カウルを採用したレッドブルRB20


 その『なで肩』のカウルをレッドブルはアメリカGPにアップデート。これに併せてフロアのエッジにも改良を加えてきた。


 注目されたフリー走行でセルジオ・ペレスは16番手に終わったものの、フェルスタッペンは3番手で発進。フリー走行を終えたフェルスタッペンのタイヤを見たテクニカルディレクターのピエール・ワシェは珍しくピレリの担当者にサムアップしていた。

レッドブル&HRC密着
2024年F1第19戦アメリカGP ピレリの担当者にサムアップするピエール・ワシェ(レッドブル テクニカルディレクター)


 スプリント予選でもペレスはSQ2で脱落したものの、フェルスタッペンは常に3番手以内につけ、SQ3ではトップタイムをマークした。


「ポジティブな1日だった。クルマは1周目から快適な状態だった。高速コーナーを攻めることができ、かなり速かったと思う。今年のスプリント予選はミディアムタイヤを2セット履いてからソフトタイヤで走るから、今回も難しかった。ミディアムタイヤでは、複数回アタックできるから、最初のアタックでタイヤの感触を探ることができるが、ソフトタイヤで走るSQ3では1周しかできないので、限界までプッシュすることはできず、少し余裕を持たせておかなければならない。ラップタイムを見ると、いくつかバランスの問題を解決しなければならないが、他のドライバーより上位にいられるのは本当にポジティブだ。でも、周りに速いクルマがたくさんいることは承知しているけど、この結果には満足しているし、間違いなくポジティブだ」


 フェルスタッペンが最後にトップチェッカーを受けたのは、前回のスプリント。そのオーストリアGP以来、8戦ぶりにトップチェッカーを受けることができるのか。アメリカGPの土曜日は、レッドブルにとってチャンピオンシップを争ううえで重要な1日となるかもしれない。

レッドブル&HRC密着
2024年F1第19戦アメリカGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)



(Masahiro Owari)


レース

7/4(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
7/5(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
7/6(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※イギリスGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ234
2位ランド・ノリス226
3位マックス・フェルスタッペン165
4位ジョージ・ラッセル147
5位シャルル・ルクレール119
6位ルイス・ハミルトン103
7位アンドレア・キミ・アントネッリ63
8位アレクサンダー・アルボン46
9位ニコ・ヒュルケンベルグ37
10位エステバン・オコン23

チームランキング

※イギリスGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム460
2位スクーデリア・フェラーリHP222
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム210
4位オラクル・レッドブル・レーシング172
5位ウイリアムズ・レーシング59
6位ステークF1チーム・キック・ザウバー41
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム36
8位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム36
9位マネーグラム・ハースF1チーム29
10位BWTアルピーヌF1チーム19

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第12戦イギリスGP 7/6
第13戦ベルギーGP 7/27
第14戦ハンガリーGP 8/3
第15戦オランダGP 8/31
第16戦イタリアGP 9/7
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号