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「レッドブルの将来のため、6戦でローソンの力を見ることは重要」リカルド解任の辛い選択についてホーナーが語る
2024年10月2日
レッドブル・レーシングF1代表クリスチャン・ホーナーは、RBのドライバー交代発表後、初めてこの件についてのインタビューに応じ、シーズン中にダニエル・リカルドを降ろし、リアム・ローソンを乗せるという決定の背景について語った。
F1のポッドキャスト『F1ネイション』に出演したホーナーは、「私はダニエルがVCARBでの時間を足がかりにして、彼がいた場所に戻り、物語を完結させるのを見たかった」と語った。
「残念ながら実現しなかった。ダニエルはそのことについて正直に受け止めており、心の中では自分がベストを尽くしたと分かっている。彼は素晴らしいキャリアを積み、素晴らしい走りを見せてきたが、残念ながら次の章は開かれなかった」
ホーナーは、リカルドはドライバーとして優れているだけでなく、ユニークなキャラクターの持ち主であるとして、その部分が今後何らかの形で生かされるのではないかとの考えを示した。
「彼はカメラの前に立った時に、非常に映える。生まれながらのエンターテイナーであり、ショーマンなのだ。いつか必ずカメラの前に立つことになるだろう。ドキュメンタリーのようなものが作られるはずだ。非常に興味深い作品になるだろうね」
リカルドがシーズン残り6戦を走り切ることすら許されなかった理由について、ホーナーは、レッドブルグループにとって、ローソンの力をその6戦で評価することが重要であると考えたと説明した。
「そうすること(リカルドをシーズン末まで走らせること)ができたら、完璧な世界だった。しかし、より広い視点から見ると、ドライバーに関して全体像を把握する必要がある。残り6戦でリアムを(角田)裕毅のチームメイトとして走らせて、リアムがどういうパフォーマンスを示すかを見る絶好の機会だ」
2024年シーズン終盤にローソンが非常に優れた結果を出した場合、彼は2025年にセルジオ・ペレスに代わってレッドブルのシートにつく可能性があるという推測が広がっている。ホーナーは、その可能性をはっきりとは否定しなかったものの、ペレスとは来年以降の契約を結んでいるという事実を強調した。
「より大きな視点で見ると、これはVCARBを超えてレッドブル・レーシングにまで関わる問題だ。もちろん、セルジオとの間には来年の契約がある。しかし次に何が来るかについては常に見据えておかなければならない。それがリアムなのか、それともレッドブル以外のドライバーを探す必要があるのか、あるいはいずれ他のジュニアドライバー、アイザック・ハジャルやアービッド・リンブラッドがステップアップするのか、という可能性についてだ」
ホーナーの見解では、リカルドを外すという決断をもたらしたのは、スピードや才能が不足していたからではなく、一貫性がなかったことだという。
「一貫性の欠如が原因だったと思う。シーズン序盤は不調で、マイアミの週末は両極端だった。金曜日と土曜日の午前は素晴らしかった。フェラーリから防御し、マシンの能力以上の走りを見せ、昔のダニエルのようだった。しかし、土曜日の午後と日曜日は惨憺たる有り様だった」
レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、6月末の第10戦スペインGPの段階で、リカルドを降ろしたい考えだったと、ホーナーは明かした。
「バルセロナあたりで、ヘルムートは彼を外したがっていた。その前から、彼には大きなプレッシャーがかかっていたわけだ」
「しかし(第9戦カナダに向けて)モントリオールに到着した時、ダニエルは奮起していた。愛すべきジャック・ビルヌーブが彼を批判する発言をした。それによってダニエルは興奮し、火がついたのだ。その週末の走り方は、マシンの首根っこをつかんで強引に走らせるような感じで、非常に力強いレースウイークエンドをまとめあげた。それを見て私は『これから毎週末、ジャックに電話しよう』と言った。彼が言ったことは確実に効果を発揮したからね」
(GrandPrix.com)
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