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F1第16戦木曜会見:好パフォーマンスの一方、緊張のせいで決勝日はほぼ“飲まず食わず”のノリス。前戦は「体重が2kg減った」

2024年8月30日

 2024年F1第16戦イタリアGP定例会見。最初の質問は、第15戦オランダGPを勝ったばかりのランド・ノリス(マクラーレン)に向けてのものだった。


Q:キャリア2勝目を挙げましたね。日曜日の夜のお祝いは、どうでしたか? (初優勝の)マイアミと同じくらい大騒ぎしたのでしょうか?
ノリス:全然だったね。家に帰って夕食を食べて、すぐに寝た。エキサイティングなことは何もなかった。でも、すごくいい気分だった。それが一番大事なことだよね。


 特に大騒ぎもせずに帰宅したというノリス。勝ち慣れてきたということなのか。オランダでの圧勝ぶりを見ると、タイトル獲得の可能性さえ見えてきた気がする。しかしノリス自身はあくまで自然体というか、慎重だ。


Q:今回の勝利は、残りのシーズンに向けてどれだけの自信を与えてくれましたか?
ノリス:あの勝利は、チームにはかなりの自信を与えてくれたと思う。でも僕自身は、どうかな……。今週末のモンツァも全然違うコース特性で、どうなるかわからないしね。ただマイアミ以来、いいパフォーマンスを続けてきたことは自覚している。オランダも、すべてが完璧に進んだ週末だった。


Q:ドライバーとコンストラクターズ、ふたつの選手権を獲得できる手応えも感じていますか?
ノリス:もちろん僕たちの目標は、両タイトルを獲ることだ。そしてコンストラクターは、ドライバーよりもはるかに実現可能に見える。でも今は僕もチームも、1戦1戦ベストを尽くすだけだよ。

ランド・ノリス&ウィル・ジョセフ(マクラーレン)
2024年F1第15戦オランダGP ランド・ノリス&ウィル・ジョセフ(マクラーレン)


 ここでノリスは、決勝レースのある日曜日にほとんど何も食べないのは、極度の緊張のせいだと明らかにした。


Q:今も多くのプレッシャーを感じているのですか?
ノリス:予選もレースも、今でもとても緊張しているよ。レースのある日曜日には、ほとんど何も食べないしね。緊張とプレッシャーのせいで、飲み物も受け付けないくらいなんだ。でもそれをどうやってポジティブに変えるか、どうすれば悪影響を受けないようにするか、いい方向に活用して集中力を高めることができるか、ということを考えている。でもそんな緊張は、おそらくこれからもずっと続くだろうね。


Q:気温が30度を超えるような日は、コックピット内は蒸し風呂のようになります。それでもちゃんとした補給もせずに、レースを戦い切れるのですか?
ノリス:いろいろ回避策はあると思う。僕自身、朝はかなりの量のスペシャルドリンクを飲んで、長期的なエネルギーを得るようにしてる。ただレース中は、絶対に水分は取らない。そもそもドリンクボトルを搭載して走ることは、あまりないんだ。F1では、これまでに2回だけかな。両方とも体調不良を感じた時だった。先週のオランダは、体重が2kg減っていたよ。肉体的にきついコースだし、僕自身ずっとプッシュしていたしね。でも何も飲まなかった。集中力維持と水分補給のために、本当はもう少しちゃんと補給したほうがいいんだろうけど。

ランド・ノリス(マクラーレン)
2024年F1第16戦イタリアGP FIA会見 ランド・ノリス(マクラーレン)


 体重が2キロ減るほどの過酷なレースを戦いながら、一滴の水分も取らない。それでもレース後の彼は、特に消耗した感じではなかった。アスリートの常識からすれば、ノリスはかなり破天荒な部類と言えそうだ。


 2025年からのフェラーリ入りを表明したルイス・ハミルトン(メルセデス)にとって、今年のイタリアGPは特別なレースになるに違いない。


Q:ルイス、今年はティフォシたちからどんな歓迎を期待していますか?
ハミルトン:どうだろうね。でもここ数年の彼らは、僕を本当に温かく迎えてくれてきた。たとえフェラーリとガチで戦っていたときもね。ここ数年、何度か「ヴィーネ・フェラーリ」という言葉を聞いた気がする。(隣のシャルル・ルクレールに)「フェラーリに来て」って、イタリア語でどう言うの?
ルクレール:Viene in Ferrariかな。
ハミルトン:ヴィエネ・イン・フェラーリ。なるほどね。その言葉をよく聞いたと思う。今年はどうかな。イモラではすでに、本当に温かい歓迎を受けたしね。君とフレッド(フレデリック・バスール代表)と、3人で写った素晴らしい写真もあるよね。見たかい?
ルクレール:うん。まるで聖人たちみたいだった(笑)。


 ハミルトンには最後に、ノリスのタイトル獲得の可能性について質問が飛んだ。


Q:ルイス、あなた自身、タイトル争いで大幅に出遅れながら、最後にタイトルを勝ち獲った時もありました。現在ランドはマックス・フェルスタッペンと70ポイント差。残り9レースで、この劣勢をひっくり返す可能性は?
ハミルトン:不可能ではないと思う。確かに現時点では、マックスが有利だ。おそらく全レースで2位に入れば十分だろうし、逆にランドは全レースで勝つ必要がある。ある程度の幸運が必要だろうね。一方で、マクラーレンのコンストラクターズタイトル獲得は、より可能性が高い。本当にエキサイティングなことだ。先週末にマクラーレンが見せたパフォーマンスを考えると、十分ありうるよね。

ルイス・ハミルトン(メルセデス)&シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2024年F1第16戦イタリアGP FIA会見 ルイス・ハミルトン(メルセデス)&シャルル・ルクレール(フェラーリ)



(取材・まとめ 柴田久仁夫)




レース

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ドライバーズランキング

※シンガポールGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン331
2位ランド・ノリス279
3位シャルル・ルクレール245
4位オスカー・ピアストリ237
5位カルロス・サインツ190
6位ルイス・ハミルトン174
7位ジョージ・ラッセル155
8位セルジオ・ペレス144
9位フェルナンド・アロンソ62
10位ニコ・ヒュルケンベルグ24

チームランキング

※シンガポールGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム516
2位オラクル・レッドブル・レーシング475
3位スクーデリア・フェラーリ441
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム329
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム34
7位マネーグラム・ハースF1チーム31
8位ウイリアムズ・レーシング16
9位BWTアルピーヌF1チーム13
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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