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憤る5位フェルスタッペン「マシンに速さがないのに戦略も誤り3位を逃した」無線の激しい言葉への「謝罪は必要ない」

2024年7月22日

 2024年F1ハンガリーGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは5位に終わった。


 3番グリッドのフェルスタッペンは、スタート直後の1コーナーに、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ランド・ノリス(マクラーレン)と並んで入っていき、アウト側のフェルスタッペンはコースオフ。ピアストリに続く2番手でコースに復帰し、その位置を走り続けた。しかしチームの指示で4周目にノリスの後ろに下がった。スチュワードは、フェルスタッペンが2番手を走行し続けたことは、コース外を使ってアドバンテージを維持する行為であると判断。しかしその後、ノリスの後ろに下がったことを考慮し、ペナルティは科さなかった。

2024年F1第13戦ハンガリーGP
2024年F1第13戦ハンガリーGPスタートシーン

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2024年F1第13戦ハンガリーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がスタート直後にコースオフ


 1回目のピットストップは、ピアストリ、ノリス、ルイス・ハミルトン(メルセデス)より遅く行い、フェルスタッペンはハミルトンの後ろ4番手に落ちた。より新しいタイヤでハミルトンにチャレンジするがオーバーテイクできず。ハミルトンは再び、先に2回目のピットストップを行った。フェルスタッペンは、さらにノリス、ピアストリよりもピットストップを遅らせ、コースに復帰した際にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)の後ろ5番手に落ちていた。


 しかしタイヤが新しいフェルスタッペンは、圧倒的な速さを発揮、7周でルクレールを抜くと、あっという間に3番手のハミルトンのすぐ後ろに迫る。しかし、レース終盤のバトルのなかで接触が起きた。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が接触
2024年F1第13戦ハンガリーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が接触


 ハミルトンがターン1に入っていく時にフェルスタッペンがイン側に飛び込んだが、直後にロックアップしたことで、フェルスタッペンの左リヤタイヤとハミルトンの右フロントタイヤが接触した。フェルスタッペンのマシンは一瞬浮き上がった後、コースオフ。幸いコースに復帰できたが、5番手に落ちてしまった。


 フェルスタッペンはハミルトンが接触直前にラインを変えたと主張、ハミルトンはそれを否定した。スチュワードは調査を行った結果、フェルスタッペンの主張を退け、ハミルトンはブレーキング時に進路を変えてはいないと判断した。一方で、ハミルトンには接触を避けるためにやれることがもう少しあったとの考えを示し、どちらにもペナルティを科さないことを決めた。


 フェルスタッペンは5位でフィニッシュ。チャンピオン争いのライバル、ノリスが2位で18点を稼いだのに対して、フェルスタッペンは10点加算にとどまった。


 レース中、フェルスタッペンは苛立ちを募らせ、無線を通して激しい言い回しで、チームの戦略とマシンへの強い不満を表していた。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2024年F1第13戦ハンガリーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)


■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=5位(70周/70周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ミディアム


 今日は僕たちにとってタフなレースだった。当然のことながら、僕は物事を改善したいと思っているから、フラストレーションを感じた。


 レース全体を見ると、僕たちの速さは十分ではなかったと思う。残念だけどペースがなく、今日は戦略がうまく機能しなかった。


 コース上の温度が高かったことで、タイヤがオーバーヒートした。特にレース中ずっと、オーバーテイクしようとするときにタイヤのオーバーヒートがひどくて、とても厳しい状況だった。


 他のマシンの後ろに引っ掛かり、アンダーカットされた。僕たちにとってベストな日ではなかったと思う。ポジションを落とした後にコース上で挽回していかなければならず、たくさんの時間を失い、マクラーレン2台との差が開いてしまった。


 マシンのペースがあまり良くなかったため、戦略をうまく活用する必要があったのに、今日はそれができなかった。


 ルイスとの間で何が起きたのかを見てみる必要がある。でも僕はその動きにコミットしており、ブレーキングが遅すぎたとは思っていない。なのに接触してしまった。


 今日はマクラーレンに勝てたとは思わない。それでも昨日の予選からして、3位の可能性があると思っていた。だから全体的に期待外れの一日だ。


(『BBC』に語り)3位になることは可能だったのに、間違った戦略判断によって、僕は不利な状況に陥り、そこから常に他のドライバーたちと戦い、オーバーテイクしていかなければならなかった。でも今日はとても暑かったから、前のマシンに近づくと、タイヤがオーバーヒートしてしまう。


 チームは何が間違っていたのか気付かなかったのかもしれないし、それほど深刻な状況だとは思わなかったのかもしれない。でもマシンに乗っていると、違う感覚がある。


(『Sky Sports F1』から、無線でのチームに対する発言についてチームメンバーに謝罪するかと聞かれ)謝罪する必要はない。僕たちに必要なのは、もっと良い仕事をすることだ。無線で声を上げるべきでないと考える人がいるが、僕にはなぜだか分からない。これはスポーツだ。気に入らない人は、家にいればいい。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2024年F1第13戦ハンガリーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)



(autosport web)


レース

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予選 結果 / レポート
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ドライバーズランキング

※エミリア・ロマーニャGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ146
2位ランド・ノリス133
3位マックス・フェルスタッペン124
4位ジョージ・ラッセル99
5位シャルル・ルクレール61
6位ルイス・ハミルトン53
7位アンドレア・キミ・アントネッリ48
8位アレクサンダー・アルボン40
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール14

チームランキング

※エミリア・ロマーニャGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム279
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム147
3位オラクル・レッドブル・レーシング131
4位スクーデリア・フェラーリHP114
5位ウイリアムズ・レーシング51
6位マネーグラム・ハースF1チーム20
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム14
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム10
9位BWTアルピーヌF1チーム7
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

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