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マクラーレンは戦略ミスで後退。ノリス「最後のピットですべて失った」ピアストリ「ダブルスタックが正解だった」

2024年7月8日

 2024年F1イギリスGP決勝で、マクラーレンのランド・ノリスは3位、オスカー・ピアストリは4位を獲得した。


 3番グリッドのノリスは、スタート直後にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に抜かれて4番手となったが、フェルスタッペンのペースが落ちたことから、ピアストリとともに彼をオーバーテイクすることに成功した。路面が濡れ始めたファーストスティント終盤、ノリスとピアストリは、メルセデス勢を抜いてトップ2に。その後、ピアストリがノリスに迫る展開になったところで、インターミディエイトへの交換時期となり、チームは27周目にノリスをピットインさせ、すぐ後ろを走っていたピアストリのタイヤ交換は翌周に行った。同じタイミングでメルセデスは、僅差で走っていたルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルを同時にピットに入れ、ラッセルを待たせる形を取った。


 1回目のピットストップの後、ノリスは首位を守れたものの、ピアストリはライバルたちよりタイヤ交換のタイミングが遅れたことで6番手まで後退した。


 マクラーレンは、ドライタイヤに交換する2回目のピットストップについては、ピアストリを、ハミルトンやフェルスタッペンと同じタイミングの38周目に呼び、4番手で送り出した。しかしノリスのピットストップはその翌周の39周目に行ったところ、ノリスはハミルトンの後ろ2番手に落ちる結果に。ハミルトンと同じソフトタイヤを履いたノリスは、最終スティント中盤にタイムが落ち始め、48周目にハードタイヤのフェルスタッペンに抜かれ、3番手となった。

ランド・ノリス(マクラーレン)の3位を祝うチーム
2024年F1第12戦イギリスGP ランド・ノリス(マクラーレン)の3位を祝うチーム


■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=3位(52周/52周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→インターミディエイト→ソフト

ランド・ノリス(マクラーレン)
2024年F1第12戦イギリスGP 決勝直後、肩を落とすランド・ノリス(マクラーレン)


 厳しいレースだったが、とても楽しくもあった。ルイス・ハミルトンに心からおめでとうと言いたい。彼はレースをうまくやり遂げた。彼とメルセデスに敬意を表するよ。こういうコンディションで彼らと戦うのはとても楽しかった。多くのリスクを冒すと、緊迫した状況になるんだ。


 今週末は良いことがたくさんあったけれど、見直すべき点も多い。(母国の)シルバーストンだからこそ、すべてを完璧に進めたいと願ったが、今日はそうはならなかった。それでもここで表彰台に立てたのはうれしいことだ。次のレースにも、来年にも、もっと強くなって戻ってきて、また挑戦する。


(レース後にメディアに対して語り)まずはルイスにおめでとうと言いたい。終盤に重要な決断を迫られた時、彼の方が良い仕事をした。彼とメルセデスは勝利に値する。


 僕たちの方は、2回の判断(が誤っていたこと)によって、すべてを失った。正しい決断を下せなかったことで、自分を責めている。チームとして、やるべき仕事をやれたか、十分良い仕事をやれたかというと、やれなかったと僕は思う。多くのことが順調に進んでいたのに、最後のピットストップで僕たちはそのチャンスを投げ捨てた。


 問題は1周遅れたことだけでない。僕が完璧なタイミングでピットに入っていたとしても、ソフトタイヤで行くという僕たちの決断は間違ったものだった。だからいずれにしてもルイスは勝っていただろう。


 このポジションで終わって、良い仕事をしなかった言い訳をすることに嫌気が差している。今回は(母国の)シルバーストンだけに、すべてが完璧に進んでほしかった。


 来年はもっと強くなって戻ってきて、また挑戦する。良いこともたくさんあった。チームとして努力し続ける必要がある。僕自身も自分の仕事に取り組み続けて、うまくまとめるための努力をする必要があると思う。

ランド・ノリスとオスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2024年F1第12戦イギリスGP ランド・ノリスとオスカー・ピアストリ(マクラーレン)


■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=4位(52周/52周)
5番グリッド/タイヤ:ミディアム→インターミディエイト→ミディアム

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2024年F1第12戦イギリスGP オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がファンイベントで“シューイ”


 今日はチームで大量にポイントを獲得することができた。一方で、チャンスを逃したことも確かだから、少しフラストレーションを感じずにいられない。


 ダブルスタックで2台を同時に入れるか、1台をステイアウトさせるかという決断を下すのは本当に難しい。残念ながら僕たちは間違った方を選んだ。これから状況を見直して、そこから何を学べるかを見ていく。


 それ以外については良い決断をしたし、トップで走るペースがあるのを確認できたことも励みになる。1週休んで、リセットし、次のダブルヘッダーに備えよう。


(レース後にメディアに対して語り)あの決断は、モーターレーシングにおいて下されるなかで最も難しいものだったと思う。雨が降り始めるなかで、2台が0.5秒差で走っていた。これ以上難しい状況はない。


 ピット入口を通りすぎた瞬間に、判断を間違ったことが分かった。終盤のコーナーは本当に厳しかった。それまでは本当に難しい状態だったのはコースの半分だったけれど、僕がステイアウトした周に、コース全体が難しくなったんだ。


 ダブルスタックの方が良かったと思うが、後からなら何とでも言える。

ルイス・ハミルトン(メルセデス)を追い越すオスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2024年F1第12戦イギリスGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)を追い越すオスカー・ピアストリ(マクラーレン)



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


レース

4/18(金) フリー走行1回目 22:30〜23:30
フリー走行2回目 26:00〜27:00
4/19(土) フリー走行3回目 22:30〜23:30
予選 26:00〜
4/20(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※バーレーンGP終了時点
1位ランド・ノリス77
2位オスカー・ピアストリ74
3位マックス・フェルスタッペン69
4位ジョージ・ラッセル63
5位シャルル・ルクレール32
6位アンドレア・キミ・アントネッリ30
7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

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