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メルセデスF1、2023年度の収益は増加するも利益が減少。増加した支出の大部分は2024年型マシンの開発資産に

2024年4月18日

 現在メルセデスF1のパフォーマンスはコース上では後れを取っているが、財政面では優位に立っており、グランプリレースにおいて年間収益が5億ポンド(約961億円)を超えた最初のチームとなった。


 メルセデスの2023年会計年度の最新決算における収益は、2022年と比較して7190万ポンド(約138億円)多い5億4650万ポンド(約1050億円)と大幅に増加したことが明らかになった。この財政面の成長は、世界中の視聴者と有利なスポンサーシップに支えられた、F1の商業的価値の急成長を反映している。


 しかし、収益の急増にもかかわらず、メルセデスの利益は2022年の8970万ポンド(約172億円)から8380万ポンド(約161億円)へとわずかに減少した。これは運用コストと税金の増加というふたつの重要な要因によるものだ。


 増加した支出のかなりの部分はマシンの開発に充てられた。2024年型マシンには新しいシャシーが必要だったため、結果としてレースカーの開発資産は4100万ポンド(約78億8000万円)から5220万ポンド(約100億円)に跳ね上がった。この絶え間ないパフォーマンスの追求には代償が伴うが、熾烈なF1の世界で競争力を維持するためには不可欠だ。

ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2024年F1第4戦日本GP ジョージ・ラッセル(メルセデス)


 メルセデスは大幅に人員を増やし、2023年にはさらに175人の従業員がチームに加わって合計1289人となった。この拡大により必然的に人件費が高騰し、2960万ポンド(約56億8900万円)の増加となった。この増加の一部は、F1の2023年コンストラクターズ選手権2位入賞に対して授与されるボーナスに起因しているが、労働力の増加は経費の継続的な増加につながる。


 チームの2022年の財務状況は、繰延税金資産によってプラスの影響を受けた。しかし、2023年には政府が課した法人税が19%から25%に引き上げられ、メルセデスの税額は2370万ポンド(約45億5500万円)増加した。これはチームの収益に大きな影響を与えたが、メルセデスの中核ビジネスは引き続き健全であり、金利税引前利益(EBIT)は約1億1300万ポンド(約217億円)で安定していることに留意することが重要だ。


 スポーツ面では、メルセデスは2023年のチャンピオンシップで2位に返り咲いたものの、表彰台フィニッシュが少なかったため、テレビ報道が減少した。しかしながら、スポンサー契約やファングッズなど、他の分野で成長が見られたと思われる。

2023年F1第16戦シンガポールGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が3位を獲得
2023年F1第16戦シンガポールGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)が3位を獲得


 メルセデスは提出文書のなかで、「2023年のテレビ報道におけるチームのシェアは14.7%とわずかに減少したが、これは2022年に比べてチームが獲得した表彰台フィニッシュの回数が少なかったことを反映している」と述べた。


「商業パートナーと株主の累積広告換算値(AVE)は53億ドル(約8196億円)と引き続き好調だった。チームはソーシャルメディアで力強い成長を続け、累積フォロワー数は3600万人(+15%)、合計エンゲージメント数は4億6500万件(+9%)に達した」


「2023年、チームは新たに7社の商業パートナーを迎え、ラスベガスGPでワールドクラスのホスピタリティサービスを導入し、F1が世界的に成長を続けるなかで高まるVIPのレース参加需要に応えた。7月に、フォーブスはチームの価値を38億ドル(約5876億円)と見積もった」

2023年F1第22戦ラスベガスGP
2023年F1第22戦ラスベガスGP 『Sphere』に映し出されたメルセデスのロゴ



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)




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