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レッドブル&HRC密着:ポール獲得に満足のフェルスタッペン。予選前にはPUエレメントを交換、予防的措置か

2024年3月23日

 F1第3戦オーストラリアGP2日目の現地時間午後1時14分、国際自動車連盟(FIA)から1枚のリリースが出された。それは、パワーユニットの使用状況に関するもので、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)が2基目のパワーユニット(PU)を投入したという。


 アルボンは金曜日のフリー走行1回目で左コーナーの7コーナーで縁石に乗り、オーバーステア気味になったところでイン側のウォールに衝突した。その際に、車体に修理不可能なほどのダメージを負い、フリー走行2回目の走行を断念。さらに、スペアシャシーの準備が間に合っていなかったことから、ウイリアムズはオーストラリアGPをチームメイトのローガン・サージェントのマシン1台で戦うことを決断したが、そのマシンをクラッシュした本人であるアルボンに与えることにした。


 このため、アルボンは金曜日までサージェントが乗っていたマシンに2基目のICEとターボ、そしてMGU-HとMGU-Kを搭載。これはパワーユニットの年間使用基数がドライバーごとに管理されているからだ。

アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
2024年F1第3戦オーストラリアGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)


 ところが、フェルスタッペンは金曜日のフリー走行でクラッシュはしていない。では、なぜこの段階で2基目のパワーユニットを投入したのか。なぜなら、24戦で争われる今シーズンのF1のパワーユニットに関するレギュレーションは、昨年と同様、ICE、ターボ、MGU-H、MGU-Kの主要4コンポーネントに関しては、年間4基までがペナルティなしで交換できることになっていて、1基あたりの耐久性は単純計算で6戦分確保されているからだ。


 ある情報筋によれば、フェルスタッペンのパワーユニットにトラブルが発生したわけではなく、その兆候が見られたための予防的措置ではないかという。フェルスタッペンは金曜日のフリー走行1回目のセッション終盤にコースをはみ出した際に縁石に乗り上げて、フロアにダメージを負っていた。もしかしたら、それがなんらかの影響を与えていたことが考えられる。


 ちなみにフェルスタッペンはパワーユニットだけでなく、エキゾーストシステムも交換。こちらは年間8回までペナルティなしで交換できるが、じつはフェルスタッペンは金曜日の走行前に2基目を投入していた。ただし、パワーユニットを新しくした場合にエキゾーストシステムも一緒交換することはよくあることなので、こちらに関してはそれほど心配することではないかもしれない。

レッドブル&HRC密着
2024年F1第3戦オーストラリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)


 こうしたなかで走り始めたフリー走行3回目。フェルスタッペンはアンダーステアに悩まされていたが、予選までにしっかりと修正。Q3ではただひとり1分15秒台に入れて、ポールポジションを獲得した。


「ここまでは、ちょっとトリッキーな週末だけど、最後になんとかラップをまとめて、ポールポジションを獲得できたから、とても満足している」


 予選後、そう語ったフェルスタッペン。そして、日曜日のレースに関してはフェラーリが要注意だと語った。


「彼らはロングランのペースはとてもいい。だから明日はちょっと予測がつかない。でも、その分、レースを見るファンにとってはとてもエキサイティングになるだろう」


 予選後、3番手だったチームメートのセルジオ・ペレスがニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)を妨害したとして、3グリッド降格となったことも、レッドブル・ホンダRBPT陣営にとっては、日曜日のレース戦略を難しくしている。


 果たして、レッドブル・ホンダRBPTは開幕3連勝を挙げることができるのか。開幕2戦とは少し異なる雰囲気のなか、3戦目の決勝レースは、スタートが切られようとしている。

マックス・フェルスタッペン&セルジオ・ペレス(レッドブル)
2024年F1第3戦オーストラリアGP予選後会見 マックス・フェルスタッペン&セルジオ・ペレス(レッドブル)



(Masahiro Owari)




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2位スクーデリア・フェラーリ151
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム96
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム52
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム40
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
7位マネーグラム・ハースF1チーム5
8位ウイリアムズ・レーシング0
9位BWTアルピーヌF1チーム0
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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