【角田裕毅F1第19戦分析】前戦よりも大きなアップデートを投入。Q3には0.018秒届かずも、新パーツの機能を実感
2023年10月21日
アルファタウリは前戦カタールGPに続いて、このF1第19戦アメリカGPにも空力のアップデートパーツを投入してきた。
チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズによれば、今回、サーキット・オブ・ジ・アメリカズにアルファタウリが持ち込んだアップデートは、カタールGPに投入したものよりも、大掛かりなものだという。
「フロアのサイド部分をモディファイし、ボディワークを大きく変更した。いずれもディフューザーの効果を高めるために空気の流れを見直した。このエリアはどのチームも開発を進めている重要な部分で、多くのパフォーマンスが眠っている」(エドルズ)
その新パーツをまとったマシンAT04を走らせる角田裕毅もこう語って、アップデートに期待を寄せていた。
「カタールGPよりはいい週末になると思います。今回のアップグレードは決して小さなものではなく、しっかりとしたものです(フロアとボディワークが新しくなった)。アップグレードを投入することで、今後はトップ10に安定して入ることができるようになると思います。これまで弱点だったいくつかのコーナー(低速コーナー)で改善できていると思います」
アップデートの効果はスプリント・フォーマットで行われた金曜日の予選でいきなり発揮された。
Q1の1回目のアタックで、まずは10番手のタイムを記録した角田は、最後のアタックとなった2回目で5番手のタイムをマークして、余裕でQ2へ進出した。
Q2も1回目のアタックは8番手を記録。2回目のアタックでも角田は自己ベストを更新したものの、トップ10外に沈んでいたトップチームのドライバーたちがしっかりとタイムを出してきたため、角田は11番手に後退。10番手のセルジオ・ペレス(レッドブル)との差は、わずかに1000分の18秒だった。
11番手に終わった角田だが、トップ10のドライバーはいずれもコンストラクターズ選手権でアルファタウリよりも上位のチームであるレッドブル、フェラーリ、メルセデス、マクラーレン、アルピーヌの5チーム10人。つまり、角田はその5チームを除いた残りの5チーム10人のドライバーのなかでトップだった。
「また僅差でQ3に進めなかったのは残念だけど、アップデートも機能しているようだし、僕より上位のマシンはみんなトップ10の常連だということを考えると、この結果はまあ悪くはなかったと思います」
今回のスプリント・フォーマットは、フリー走行が1回60分しかなかったことを考えると、この予選11番手は、よくやったと言っていい。
「これからデータを見返して、明日のスプリント・シュートアウトではさらにもっといいラップを刻みたい」
予選後、そう語った角田。アップデートに手応えを感じた初日だった。
(Masahiro Owari)
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8/30(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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8/31(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/1(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 303 |
2位 | ランド・ノリス | 241 |
3位 | シャルル・ルクレール | 217 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 197 |
5位 | カルロス・サインツ | 184 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 164 |
7位 | セルジオ・ペレス | 143 |
8位 | ジョージ・ラッセル | 128 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 50 |
10位 | ランス・ストロール | 24 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 446 |
2位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 438 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 407 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 292 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 74 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 28 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 6 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第16戦 | イタリアGP | 9/1 |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9/15 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |