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　F1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。中止となった第6戦エミリア・ロマーニャGP編です。
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　時の流れが速いF1シーズンにおいて、4週間前はもう遠い昔のことのように感じられる。だが、思い出してほしい。先々週末のスペインGPは、本来ならトリプルヘッダーの3戦目になるはずだったのだ。

　残念なことに、4週間前のイモラでのレースは、エミリア・ロマーニャ地方を襲った豪雨と水害のためキャンセルを余儀なくされた。F1は地元自治体と連携しながら、その週の水曜に中止の決断をした。

　F1としては、いつになく迅速な判断だった。2020年オーストラリアGPでは、COVID-19のパンデミックに直面しながら、金曜の朝になってようやくイベントの継続は不可能と認めて中止を決めている。しかし、大局的には文句なしだった今回の対応も、やはりいくつかのドラマを生み出さずにはおかなかった。

　実のところ、正式決定の発表以前の段階で、すでに各チームの上層部には「レースはキャンセルされる」との情報が流され始めていた。それゆえに、まだ報道はされていなかったにもかかわらず、一部のチーム関係者は先手を打って対応に取りかかることができた。

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