F速

  • 会員登録
  • ログイン

F1 Topic:未だまとまらないレッドブルとポルシェの契約。命運を握るのは共同オーナーか

2022年9月2日

 ヨーロッパのレースニュースサイトである『Grandprix.com』が、「ポルシェとレッドブルの契約が、破談になる可能性がある」と報じた。


 その報道によれば、「クリスチャン・ホーナー代表とヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、レッドブル社オーナーであるディートリッヒ・マテシッツおよびチャルーム・ユーウィッタヤーに対し、ポルシェとの交渉を打ち切り、ホンダに対して提携継続を依頼するよう、説得を試みている」という。


 その話を聞いて、思い出されるのが、今年の7月に行われたオーストリアGPだ。このレースにはホンダの首脳陣が訪れていた。


 訪れたのは、本田技研工業の三部敏宏社長、本田技研工業の倉石誠司会長(前副社長)、HRC(ホンダ・レーシング)の渡辺康治社長、HRCの浅木泰昭四輪レース開発部部長の4名だ。その理由を三部社長は「昨年、コロナ禍で現場に来ることができなかったので、レッドブルさんに感謝を伝えるため」だと語っていた。もちろん、それは本当だったのだろうが、それだけが理由だったのか?


 というのも、ホンダの首脳陣がサーキット入りするのを入り待ちしていたとき、もうひとりのVIPもサーキット入りしていたからだ。それがチャルーム・ユーウィッタヤーだ。

F1 Topic
レッドブルリンクを訪れたチャルーム・ユーウィッタヤー(左からふたり目)


 このとき、筆者はホンダの首脳陣が来たと勘違いして写真を撮っていたのだが、出迎えたレッドブルのスタッフが非常に不機嫌な態度で撮影を邪魔したのを覚えている。いま考えれば、レッドブルとしてはポルシェには知られないよう隠密にチャルーム・ユーウィッタヤーと会談したかったのだろう。


『Grandprix.com』によれば、夏休み期間中にホーナーはチャルーム・ユーウィッタヤーと再度話し合いを行い、ホンダとの関係継続に理解を示してほしいと懇願したという。


 それが本当なら、『Grandprix.com』が報じるように、ポルシェとレッドブルの契約が、破談になる可能性は十分考えられる。なぜなら、チャルーム・ユーウィッタヤーが持っている株式は、レッドブルのトップ、ディートリッヒ・マテシッツよりも保有率が高いからだ。


 オーストリア人のマテシッツは、1984年にチャルーム・ユーウィッタヤーの父でレッドブルの生みの親であるチャリアオ・ユーウィッタヤーとパートナーシップを結び、1987年に『レッドブル』を発売。そのとき、ふたりはそれぞれ49%の株式を取得し、残りの2%をチャルームが所有した。その後、2012年に創始者のチャリアオ・ユーウィッタヤーが亡くなると、その株式を受け継いだのが息子のチャルーム・ユーウィッタヤーだった。つまり、チャルーム・ユーウィッタヤーの保有率はマテシッツの49%よりも高い51%。


 いまレッドブルとポルシェ、そしてホンダの未来の命運を握っているのは、チャルーム・ユーウィッタヤーなのかもしれない。

F1 Topic
ディートリッヒ・マテシッツとともにレッドブル社オーナーを務めるチャルーム・ユーウィッタヤー



(Masahiro Owari)


レース

6/27(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
6/28(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
6/29(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※オーストリアGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ216
2位ランド・ノリス201
3位マックス・フェルスタッペン155
4位ジョージ・ラッセル146
5位シャルル・ルクレール119
6位ルイス・ハミルトン91
7位アンドレア・キミ・アントネッリ63
8位アレクサンダー・アルボン42
9位エステバン・オコン23
10位ニコ・ヒュルケンベルグ22

チームランキング

※オーストリアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム417
2位スクーデリア・フェラーリHP210
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム209
4位オラクル・レッドブル・レーシング162
5位ウイリアムズ・レーシング55
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム36
7位マネーグラム・ハースF1チーム29
8位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム28
9位ステークF1チーム・キック・ザウバー26
10位BWTアルピーヌF1チーム11

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第11戦オーストリアGP 6/29
第12戦イギリスGP 7/6
第13戦ベルギーGP 7/27
第14戦ハンガリーGP 8/3
第15戦オランダGP 8/31
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号