レッドブル&HRC密着:テスト用PUに不具合を発見、同じ部品を使う3基目の使用を中止。レースでのトラブル回避を優先か
2022年8月27日
夏休み明け初戦となったベルギーGPで、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が4基目のICE、ターボ、MGU-H、MGU-Kを投入した。これにより、フェルスタッペンはベルギーGPの決勝レースを最後尾からスタートすることが決定した。
フェルスタッペンは夏休み前の第13戦ハンガリーGPでこの主要4コンポーネントを3基目にしたばかりだった。いったい、何が起きたのか。
チーム関係者によれば、ハンガリーGPに投入した3基目のパワーユニット自体には問題は発生していないが、フェルスタッペンの3基目のパワーユニットと同じ部品を使用しているテスト用のパワーユニットをHRCのベンチで稼働させていたところ、不具合が確認されたため、念のためにフェルスタッペンの3基目の使用を取りやめ、HRCに戻して調査しているという。
チームメイトのセルジオ・ペレスもハンガリーGPで3基目を投入しているが、フェルスタッペンと異なるロットの部品を使用しているため、ベルギーGPでは交換する必要はなかったという。
ハンガリーGPの予選Q3で問題が発生したフェルスタッペンの2基目のパワーユニットに関しては、その後の調査の結果、ICEそのものには問題がないことが確認され、今後も使用可能だという。したがって、今回入れた4基目のパワーユニットを含め、使用可能なパワーユニットは3基残っているため、今後それらに問題が発生しなければ、これらの3基で最終戦まで戦うことは理論上は可能だ。
また今回、レッドブルがフェルスタッペンのパワーユニットを4基目にした理由には、パワーユニット以外の背景も考慮したのではないかと考えられる。それはスパ・フランコルシャン・サーキットのコース特性とライバルチームのパワーユニット使用状況だ。
スパ・フランコルシャン・サーキットは、シーズン中、最もオーバーテイクしやすいコースのひとつだということ。もし3基目のパワーユニットに少しでも不安があるなら、4基目を入れるのはここだった。
もうひとつは、同じような理由からライバルチームもこのベルギーGPでペナルティ覚悟で新しいパワーユニットを投入してくることが考えられることだ。実際、チャンピオンシップを争うシャルル・ルクレール(フェラーリ)も、5基目のMGU-Kと3基目のES、そして4基目のCEと5基目のギヤボックスを投入してきており、こちらもすでに最後尾スタートが決定している。
すでにチャンピオンシップで大きなリードを築いているフェルスタッペン陣営にとって、いま最も気をつけなければならないのは、レース中にトラブルで0点に終わること。今回のパワーユニット交換は、トラブルというよりも、リスクを冒して最悪の結果を招くよりも、次善の策として念のために交換したといってよいだろう。
(Masahiro Owari)
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5/17(金) | フリー走行1回目 | 20:30〜21:30 |
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予選 | 23:00〜 | |
5/19(日) | 決勝 | 22:00〜 |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 136 |
2位 | セルジオ・ペレス | 103 |
3位 | シャルル・ルクレール | 98 |
4位 | ランド・ノリス | 83 |
5位 | カルロス・サインツ | 83 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 41 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 37 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 27 |
10位 | 角田裕毅 | 14 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 187 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 124 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 64 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 42 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 19 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |
第10戦 | スペインGP | 6/23 |
第11戦 | オーストリアGP | 6/30 |