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ポーパシング軽減のための2022/2023年F1レギュレーション変更をFIAが承認。チーム側からの反発を受け一部修正も

2022年8月17日

 FIAは8月16日、世界モータースポーツ評議会が、ポーパシング(マシンの激しい縦揺れ)を軽減する意図で2022年および2023年のテクニカルレギュレーションに加えられる変更を承認したことを発表した。


 2022年に新世代F1マシンとしてグラウンドエフェクトカーが導入されたことで、チームごとに程度の差はあるもののポーパシング現象が引き起こされ、ドライバーの健康および安全性の面で問題視する声が上がった。FIAはこれを重要な問題であると考えて介入することを決定、ベルギーGPに施行される技術指令書を発行、2023年レギュレーションを変更する意向を明らかにしていた。

ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2022年F1第13戦ハンガリーGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

 2022年については、技術指令書により、FIAが振動を監視し、チームが基準値を守ることを義務付け、マシン底面のプランクとスキッドの剛性の基準をより厳格にすることがすでに明らかにされていた。


 今回、振動の監視に加え、2022年技術規則変更として、「フロア中央の柔軟性:厚さ測定穴周辺のプランクおよびスキッドの剛性に関する要件を再定義するために変更を行う」という内容が承認された。


 また、2023年技術レギュレーション変更点は、7月の時点でFIAがチームに伝えていた内容とほぼ同じだが、当時は「フロアエッジを25mm高くする」とされていたものが「15mm」に変更された。FIAがポーパシング軽減のために来季規則を変更することに、一部チーム(10チーム中6チームともいわれる)が強い反発を示していたが、FIAは安全面に関する変更であるとして、チームの合意なしに導入することが可能であると示唆していた。


 今回、承認された2023年レギュレーションの変更点は、以下の4項目となっている。


1.フロアエッジを15mm高くする


2.ディフューザーのスロートを高くする。各チームのメカニカルコンポーネントのデザインに影響を与えないよう配慮が行われた。


3.ディフューザーエッジの剛性を引き上げる。


4.この現象をより効果的に監視するため、センサーの追加を義務付ける。


 これらの規則変更について、FIAは、垂直振動現象(空力的ポーパシング)は安全性およびドライバーの健康において重大な懸念をもたらしており、これについて技術諮問委員会で何度も議論したと述べている。ポーパシングが比較的問題ないように思われたサーキットもあったが、FIAとしては、この現象とそれに伴う安全上の問題は今後も残り、さらに悪化する可能性があると考え、今回のレギュレーション変更に踏み切ったということだ。

2022年F1第8戦アゼルバイジャンGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2022年F1第8戦アゼルバイジャンGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 モハメド・ビン・スライエム会長は、この件について以下のようにコメントした。


「FIAにとって安全は絶対的な最優先事項であり、我々はポーパシングの問題の分析と解決に多大な時間と資源を費やしてきた。私は、すべてのチームおよびドライバーとこの問題について個人的に話し合いを行った。もちろん、競争上の立場の違いによる意見の相違はあるが、この現象の結果としてドライバーが過度の危険にさらされないように行動する義務がFIAにあることは明らかである」



(autosport web)




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