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【鈴鹿F1優勝偉人伝/1】3年ぶりの日本GPを祝した連載企画。初回は4度鈴鹿を制したベッテルを紹介

2022年8月13日

 今年10月、3年ぶりの開催が予定されている鈴鹿サーキットでのF1日本GP。待望の復活開催では、かつて鈴鹿恒例だったチャンピオン決定の瞬間が見られるかもしれない!? それはさておくとしても、自国GPがある喜び、そこで勝利する者を祝福する意義と価値を、多くのモータースポーツファンが再認識できることになりそうだ。


 今年2022年、32回目の鈴鹿F1を制すのは誰か。過去に鈴鹿F1ウイナーとなった者は16人ーー。


 この機に鈴鹿F1ウイナー16人の活躍を振り返ってみようと思うわけだが、まずはその“前説”を少々。


 鈴鹿サーキットでのF1日本GPはその歴史の途中まで、最終戦ひとつ前か最終戦としての開催が続き、接戦のドライバーズチャンピオン争い決着のシーンも多く見られた印象が強い。


 ただ、最近はシーズンのレース数が増え、鈴鹿後のラウンドも多くなった関係で、鈴鹿での戴冠劇があるとすればかなりの独走のケース、ということになって回数は減ったのだが、今季は前半戦終了時点でタイトル争いの火が消えかかっており、久々に鈴鹿での王座決定となる可能性もありそうだ(喜ぶべきことかどうかは微妙だが……)。


 現状の予定では今季は鈴鹿後に4戦が残り、うち1戦がスプリント実施フォーマットなので、最後の4戦で稼げる最大得点は112。同点時の比較を無視して考えた場合、鈴鹿終了時点で113点差がついていれば決まりとなるが、現在のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のリードが80点で、鈴鹿の前に4戦あることを考えると……鈴鹿戴冠はあり得ない話ではない。


 鈴鹿=タイトル決定、という図式は最初期にドラマチックな決着が続いたこともあり、相当な強さを纏っている。ただ、タイトル決定の舞台になる、ならないに関係なく、やはり自国GPの存在感は大きい。ドライバーのみならず、ファンにとっても、である。


 それはイギリスGPやイタリアGPといった伝統あるレースの雰囲気からも分かることであり、鈴鹿サーキットが世界有数のドライバーズサーキット、チャレンジングな“高速テクニカルコース”だということがもたらす特別感もそこには加わる。今や歴史の重みさえも相当なものだ。


 歴代F1チャンピオンの名と並んで、鈴鹿でのF1日本GP勝者の名も全部そらんじている、そういう人も多いのではないだろうか。


 これまでに鈴鹿サーキットで開催されたF1日本GPは、1987〜2006年と2009〜2019年の計31回。そして栄えある“鈴鹿F1ウイナー”となった者は16人いる。それぞれの鈴鹿での戦いぶりを、勝利年を中心に今回からダイジェストで紹介していこう。


(※なお、本企画の記録等はすべて、それぞれの記事の掲載開始日時点のものとなる)

■2009、2010、2012、2013年ウイナー:セバスチャン・ベッテル

 鈴鹿F1を制した16人の駿傑、順不同で登場する最初のひとりは、2009、2010、2012、2013年のウイナー、セバスチャン・ベッテルである。先頃、今季限りでのF1引退を発表した彼にとって、3年ぶりの鈴鹿はF1現役最後の鈴鹿、ということになる。


 歴代3位のF1通算53勝を誇り、2010〜2013年にレッドブルでタイトル4連覇を成したベッテルは当時、鈴鹿を得意コースのひとつにしていた。タイトル獲得年のうち、2011年だけは勝っていないが、この年の鈴鹿では3位で王座決定というシーンを演じている(4戦を残しての戴冠。鈴鹿における王者決定の最新例で、2003年以来のことでもあった)。


 ベッテルというのは、ある意味で古風なF1ドライバーといえよう。そういうドライバーは、鈴鹿やスパ・フランコルシャンのようないわゆるドライバーズサーキットが特に好きである。


 実際ベッテルは2009年(レッドブル移籍初年度)、初めて鈴鹿でのF1日本GPを戦う機会に恵まれたとき、「これは神様がつくったコースだ」と鈴鹿サーキットの素晴らしさに言及している。そしてこの年、鈴鹿F1初出走初優勝を果たすのであった。さらにここからの5年で4勝という荒稼ぎをやってのける。


 フェラーリ時代(2015〜2020年/2020年は鈴鹿開催なし)には鈴鹿での勝利を増やすことができなかったベッテルだが、鈴鹿4勝は歴代2位タイの数字だ。


 今季限りでのF1引退を発表して臨む、3年ぶり、そして最後の鈴鹿。今のアストンマーティンで勝利を狙うのは現実的ではないが、少しでも上の順位でレースを走りきり、多くのファンに手を振ってもらいたい。日本にもファンの多いベッテル、きっとウイナーへのそれと同じくらい大きな拍手が贈られるはずだから。

2009年F1第15戦日本GP スタート
2009年F1第15戦日本GP スタート

2010年F1第16戦日本GP。日の丸カラーのヘルメットで鈴鹿に挑んだセバスチャン・ベッテル(レッドブル)
2010年F1第16戦日本GP。日の丸カラーのヘルメットで鈴鹿に挑んだセバスチャン・ベッテル(レッドブル)

2012年F1第15戦日本GP。フェリペ・マッサ(フェラーリ)、小林可夢偉(ザウバー)と表彰台に上がったセバスチャン・ベッテル(レッドブル)
2012年F1第15戦日本GP。フェリペ・マッサ(フェラーリ)、小林可夢偉(ザウバー)と表彰台に上がったセバスチャン・ベッテル(レッドブル)

2013年F1第15戦日本GPにて鈴鹿4勝を記録したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)
2013年F1第15戦日本GPにて鈴鹿4勝を記録したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)

2022年シーズンをもってF1引退を表明した35歳のセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
2022年シーズンをもってF1引退を表明した35歳のセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)



(Toshiyuki Endo)




レース

9/30(金) フリー走行1回目 19:00〜20:00
フリー走行2回目 22:00〜23:00
10/1(土) フリー走行3回目 19:00〜20:00
予選 22:00〜
10/2(日) 決勝 21:00〜


ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン335
2位シャルル・ルクレール219
3位セルジオ・ペレス210
4位ジョージ・ラッセル203
5位カルロス・サインツ187
6位ルイス・ハミルトン168
7位ランド・ノリス88
8位エステバン・オコン66
9位フェルナンド・アロンソ59
10位バルテリ・ボッタス46

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング545
2位スクーデリア・フェラーリ406
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム371
4位BWTアルピーヌF1チーム125
5位マクラーレンF1チーム107
6位アルファロメオF1チーム・オーレン52
7位ハースF1チーム34
8位スクーデリア・アルファタウリ33
9位アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム25
10位ウイリアムズ・レーシング6

レースカレンダー

2022年F1カレンダー
第17戦シンガポールGP 10/2
第18戦日本GP 10/9
第19戦アメリカGP 10/23
第20戦メキシコGP 10/30
第21戦ブラジルGP 11/13
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