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F1技術解説:第5戦(1)アップデートなしでフェラーリに勝利。レッドブルRB18が持つふたつのアドバンテージ
2022年5月16日
2022年F1第5戦マイアミGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点などについて解説する。第1回では、アップデートを導入しなかったレッドブルがフェラーリに勝利した理由を探る。
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セバスチャン・ベッテルが4連覇を果たした2010年から2013年、レッドブルのマシンはライバルたちよりもコーナーで速く、ストレートで少し遅いという明らかな傾向があった。それが今季のRB18は、真逆の選択になっている。第4戦エミリア・ロマーニャや今回のマイアミで見たように、エイドリアン・ニューウェイ設計のマシンは、トップスピードが強力な武器になったのだ。
イモラでは、スプリントレースでマックス・フェルスタッペンが最終区間リヴァッツァとタンブレロの間のほぼ直線区間で、シャルル・ルクレールをパスすることに成功した。マイアミでは9周目にオーバーテイクし、フェラーリが時折DRSを使っても、決して抜き返される隙は見せなかった。
レッドブルはベンチュリートンネルの設けられた今季のマシンの中で、フロア下で最も強大なダウンフォースを発生でき、従って最もリヤウイングを寝かせられる特徴を持つ。
そこからは、2つのメリットが生まれる。まず抵抗が少ないため、RB18は直線で非常に速い。予選での最高速はスピードトラップでセルジオ・ペレスが334.6km/h、フェルスタッペンが334.3km/h。フィニッシュラインではそれぞれ289.7km/h、289.3 km/hという結果だった。
一方フェラーリ勢は、スピードトラップでのルクレールは325.6km/h、カルロス・サインツ323.0km/h、そしてフィニッシュラインでは286.3km/h、286.1km/hと、いずれもレッドブルの2台が余裕を持ってリードしていた。
そして2つ目は、タイヤの持ちの良さである。フロア下でのダウンフォース発生量は多いものの、マシン全体で言えばフェラーリの方がダウンフォース発生量は多い。今季のフェラーリは、コーナリングでタイムを稼ぐマシンと言える。タイヤが温まりやすいおかげで、一発タイムはレッドブルを凌ぐ。しかしロングランでは、多くの場合それが欠点になる。
イモラでもマイアミでも、決勝レースでミディアムタイヤを履いた際のRB18のフロントの劣化は、F1-75よりはるかに少なかった。そのためフェルスタッペンは、簡単に逃げ切ることができた。後半のハードタイヤでは両車の劣化具合に大きな差はなかったが、トップスピードに勝るレッドブルが再び優位に立ったのだった。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
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7/8(金) | フリー走行1回目 | 20:30〜21:30 |
予選 | 24:00〜25:00 | |
7/9(土) | フリー走行2回目 | 19:30〜20:30 |
スプリント | 23:30〜 | |
7/10(日) | 決勝 | 22:00〜 |


1位 | マックス・フェルスタッペン | 181 |
2位 | セルジオ・ペレス | 147 |
3位 | シャルル・ルクレール | 138 |
4位 | カルロス・サインツ | 127 |
5位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 93 |
7位 | ランド・ノリス | 58 |
8位 | バルテリ・ボッタス | 46 |
9位 | エステバン・オコン | 39 |
10位 | フェルナンド・アロンソ | 28 |

1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 328 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 265 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム | 204 |
4位 | マクラーレンF1チーム | 73 |
5位 | BWTアルピーヌF1チーム | 67 |
6位 | アルファロメオF1チーム・オーレン | 51 |
7位 | スクーデリア・アルファタウリ | 27 |
8位 | ハースF1チーム | 20 |
9位 | アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム | 18 |
10位 | ウイリアムズ・レーシング | 3 |

