【角田裕毅F1第3戦密着】スタートで順位アップもペースが伸びず。懸念した中高速コーナーでのダウンフォース不足も一因か
2022年4月11日
レース前の国歌斉唱のセレモニーに参加するため、全ドライバーがスターティンググリッドに続々と集まってきた。前列左からふたり目にポジションを定められた角田裕毅(アルファタウリ)の後ろには、チームメートのピエール・ガスリーと、昨年の後半戦で臨時コーチ役を務め、今年ウイリアムズからレースドライバーに復帰したアレクサンダー・アルボンがいた。角田が少し緊張気味だったのを察したのか、右後ろにいたガスリーが角田の肩を揉み始めた。それを見ていた左後ろにいたアルボンがなにやら声をかけると、角田は振り向いて笑った。
オーストラリアGPが開幕する前、角田はアルバートパーク・サーキットでのレースに向けて、こんな不安を吐露していた。
「コースが改修されて、少し高速タイプになったみたいで、それがどうなるか。というのも、今年のアルファタウリのマシンは中速から高速にかけてのコーナーでのダウンフォースが、ライバルのほとんどのチームに対して劣っていると感じているからです」
そのうえで、角田が課題に挙げていたのが、1〜2コーナー、6〜7コーナー、そして高速シケインの9〜10コーナーだった。スタートでカルロス・サインツ(フェラーリ)をかわして12番手にポジションを上げて1コーナーを通過していった角田。その直後のバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)とのバトルも制して、1周目のコントロールラインを11番手と、ポイントが見える位置でレースをスタートさせていた。
ところが、その後ペースが伸びない。ボッタスにオーバーテイクを許した角田は、直後の18周目にピットインしてタイヤをミディアムからハードに交換するも、状況が好転することはなかった。
「グリップがすぐになくなって、バランスが最悪だった」という角田は、ライバルたちとのレースを戦う前に、自分のマシンとの格闘を余儀なくされ、15位で完走するのが精一杯だった。
接触やコースアウトがあったわけでもなく、最後までしっかりと走り切っての15位というのは、昨年のロシアGPの17位以来のことだった。そのロシアGP後、チームは角田のマシンを調べたうえで、その次のレースからシャシーを変更。その後、角田のパフォーマンスは終盤に向けて上向いた。
オーストラリアからイタリアのファエンツァへ帰ったら、不振の原因を徹底的に調査し対策を講じて、チームの母国グランプリとなる次のエミリア・ロマーニャGPに臨んでほしい。
(Masahiro Owari)
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5/17(金) | フリー走行1回目 | 20:30〜21:30 |
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予選 | 23:00〜 | |
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 136 |
2位 | セルジオ・ペレス | 103 |
3位 | シャルル・ルクレール | 98 |
4位 | ランド・ノリス | 83 |
5位 | カルロス・サインツ | 83 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 41 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 37 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 27 |
10位 | 角田裕毅 | 14 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 187 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 124 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 64 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 42 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 19 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |
第10戦 | スペインGP | 6/23 |
第11戦 | オーストリアGP | 6/30 |