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レッドブル・ホンダ密着:メルセデス2台の後塵を拝した予選。マルコは腹を立てるも、角田に非はあったのか

2021年11月7日

 F1第17戦メキシコGPのフリー走行3回目までの好調さが嘘のような、レッドブル・ホンダにとっては、信じられない予選となった。

レッドブル・ホンダ密着
FP3ではレッドブルがメルセデスを大きく引き離し、アルファタウリの2台もトップ10に入っていた

レッドブル・ホンダ密着
左からクリスチャン・ホーナー代表、モータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコ、マックス・フェルスタッペン


 予選後、ドイツ人記者がふたり、ヘルムート・マルコと立ち話をしていた。筆者も立ち話に加わりたかったが、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)に予選後の話を聞きにいかなければならないため素通りし、ミックスゾーンへ向かった。

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2021年F1第18戦メキシコGP ヘルムート・マルコ(レッドブル モータースポーツアドバイザー)


 しばらくして、そのドイツ人記者のひとりがミックスゾーンにやってきて、筆者にこう言った。


「ヘルムートはツノダに、かなりご立腹だったぞ!!」


 問題となったのは、予選Q3のラストアタック。Q3に進出したのは、レッドブル・ホンダ、アルファタウリ・ホンダのホンダ勢4台のほか、メルセデス、フェラーリ、マクラーレンの合計5チームで、全チームが2名ともQ3に進出していた。そのため、多くのチームがどちらか一方にスリップストリームを使わせるというサポート役を演じる作戦をとったため、チームごとにコースインしていった。最初に出たのがマクラーレンで、そのあとアルファタウリ・ホンダ、フェラーリ、レッドブル・ホンダ、メルセデスと続いた。


 角田はホームストレートでチームメイトのガスリーを引っ張った後、2本目のストレート上でガスリーを先行させ、インラップに入っていた。そのため、後方からタイムアタックに入っていたシャルル・ルクレール(フェラーリ)やレッドブル・ホンダの2台が急接近してきた。


 角田はターン6からターン7の間の短い直線でルクレールに進路を譲った後、ターン7に進入。しかし、ターン7からターン11まではコーナーが連続しており、続いて迫ってきたセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)に「進路を譲れ」と無線で指示が飛んだとき、角田はターン10に差し掛かっており、走行ラインを外すにも外せない状況となっていた。


 そのため、角田はコース外にマシンを出して、ターン10とターン11のS字を完全に開放。しかし、普段レースが行われていないエルマノス・ロドリゲス・サーキットはホコリっぽく、角田がコースを出た瞬間に砂埃が舞ってしまった。


「ターン11へ向かおうとしていたら、突然前方でユウキが走行ラインから外れた。彼が邪魔だったのではなく、僕が彼に近づきすぎたためにブレーキをかけざるを得なくなってしまった。その結果、ダウンフォースがなくなってしまった」と言うペレスは、ターン11をショートカットしてしまった。

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ペレスは「角田に近づきすぎたため、ブレーキをかけざるを得なくなった」という


 さらに、この状況を見ながら近づいてきたマックス・フェルスタッペンは「目の前で何が起こったのかはわからないが、チェコとユウキが飛び出し、さらに大量のホコリが見えたので、2台がクラッシュしたのだと思い、スピードを落としてしまった」と振り返った。

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Q3の最後のアタックでペレスの後ろを走っていたフェルスタッペンは「2台がクラッシュしたのだと思い、スピードを落とした」と語った


 そのため、ミスをしたペレスだけでなく、セクター1を自己ベストで通過していたフェルスタッペンもセクター2でタイムをロスして自己ベストを更新できずに、最終的にメルセデスの2台の後塵を拝する形で3番手に終わった。

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予選を4番手で終えたペレス


 レッドブルのマルコが角田に対しておかんむりだったのはそのためだ。しかし、本当に悪いのは角田なのか。


 まず第一に、角田には後方は見えない。コースの全体を把握しているのはエンジニアだ。角田がホームストレートを通過した直後、ルクレール、ペレス、フェルスタッペンがアタックに入ることはエンジニアならGPSのデータを見れば、わかるはずだった。ならば、ガスリーに進路を譲った後、「この3台が通過するまで、2本目のストレートで超スローペースでとどまれ」と指示すべきだったのではないだろうか。


 つまり、マルコの怒りの矛先は角田ではなく、アルファタウリのエンジニアに向けられるべきだったと考える。

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ホーナーは予選後、「なぜ(角田が)あの場所でゆっくり走っていたのか理解できない」とコメントしている



(Masahiro Owari)




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