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F1 Topic:アブダビGPで約5馬力のパワーを抑えて戦ったメルセデス。タイヤの扱いにも苦戦

2020年12月17日

 F1最終戦アブダビGPのレース後の会見で、勝ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は、勝因のひとつに「メルセデスがパワーユニットの出力を通常よりも落として走っていた」ことを指摘した。だが会見に同席したルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスのふたりのメルセデスドライバーは「そんな話は聞いていない」と驚いていた。


 しかし、メルセデスがアブダビGPでパワーユニットを労っていたことは、予選後にトト・ウォルフ代表が明言していた。


「小さなトラブルの原因が明確になっていないため、MGU-Kを通常より出力を落として使っている。それは我々のチームだけでなく、すべてのメルセデス製パワーユニットが同じだ。みな、パフォーマンスを少し落として走らせていた」

ランス・ストロール(レーシングポイント)
2020年F1第17戦アブダビGP ランス・ストロール(レーシングポイント)

ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
2020年F1第17戦アブダビGP ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)


 レース後、メルセデスのトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、FIAの個別インタビューで、その件についてさらに興味深い発言を行った。


「この数週間で発生した(MGU-)Kに関するトラブルについて、我々は依然、調査中の段階にあったため、トラブルを避けるためにできる限り保守的な方法でパワーユニットを運用した」


 しかし、なぜそれをドライバーに知らせず、またドライバーもレース中に気がつかなかったのか。


「一連の問題を正確に理解していなかったので、我々は保守的な使い方をしたものの、それはレースでわずかに(出力を)落とすというものだった。したがって、ドライバーがそれに気付いていなかったのは、そのためだろう。パワーユニットのマネージメントはガレージの裏でエンジニアによって管理されていたからだ」


 では、パワーユニットのその保守的な運用がアブダビGPの敗因だったのか?


「レースの結果を左右するほど(出力を)下げてはいない。おそらく、ラップあたりコンマ1秒未満だろう。だから、パワーユニットの運用を変えていなくても、優勝と2位が逆転することはなかった」

2020年F1第17戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2020年F1第17戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)


 現在のパワーユニットのパワー感度は10馬力あたりコンマ2秒と言われているから、もしショブリンが言うようにコンマ1秒の出力を下げていたのなら、それを馬力に換算すると、5馬力程度に過ぎない。同じコースで出力の違う2台のパワーユニットを乗り比べればわかるかもしれないが、サクヒールGPから5馬力下げられても、それをドライバーが正確に感じ取ることはできないだろう。


 パワーユニットの使い方が敗因ではないとすれば、なぜメルセデスはアブダビGPでレッドブル・ホンダの後塵を拝したのか? ウォルフ代表はシリアスな表情でこう語る。


「もちろん、ルイスは(体調が)100%ではなかったことも多少の影響はあっただろう。しかし、もし体調が万全だったとしても、今日のレッドブル・ホンダにメルセデスが勝てたとは思えない。それほど、アブダビGPでレッドブル・ホンダは速かった」


 ウォルフは、パワーユニットの問題だけではなく、タイヤの扱いでもアブダビGPの週末は苦労していたと述べた。


「我々はターン5と6で遅れ、セクター3でもついて行けなかった。リヤタイヤを労るため、低速コーナーでアンダーステア気味になっていた。これまでW11がこんなに週末を通してタイヤの使い方で苦労していたのを見たことがない」


 果たして、アブダビGPでレッドブル・ホンダとメルセデスの力関係は逆転したのか。あるいはメルセデスが2021年に向けて爪を隠していただけなのか。その答えは3カ月後まで、待つとしよう。

バルテリ・ボッタス(メルセデス)
2020年F1第17戦アブダビGP バルテリ・ボッタス(メルセデス)



(Masahiro Owari)




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4位ランド・ノリス12
5位セルジオ・ペレス10
6位シャルル・ルクレール8
7位ダニエル・リカルド6
8位カルロス・サインツJr.4
9位角田裕毅2
10位ランス・ストロール1

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※バーレーンGP終了時点
1位メルセデス41
2位レッドブル・ホンダ28
3位マクラーレン18
4位フェラーリ12
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