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【レッドブル密着】パフォーマンスを追求も不満が残る。空力面の弱点は未解決か/第2回F1バルセロナテスト初日

2020年2月27日

 1日のセッションをトップから0.405秒差の2位で終えたマックス・フェルスタッペンの表情に笑顔はほとんどなかった。タイヤの差やテストプログラムを考えればテスト初日の実質トップの走りを見せたにも関わらず、何が彼をそうさせたのか。


 テスト後半の初日となるこの日、レッドブルはテスト前半のデータを元にセットアップを煮詰め、サスペンションを中心に様々なセットアップ評価をロングランで行っていくというプログラムを淡々とこなした。


 ただし朝一番のインストレーションチェックでサスペンションにトラブルが見つかり、そこから約3時間をロスすることになった。それでも午前中を担当したアレクサンダー・アルボンはランチブレイクまでに29周を走り、マシンのフィーリングはかなり良いとかなり明るい表情を見せていた。


「もちろん嬉しいことではないよ。できる限りもっと走り込みたかったのも事実だ。でも僕らはすでに先週かなりの周回数を走り込んでいるし、足下は固まっている」


「予定から大幅に遅れているということはないし、今週はセットアップに関する走行だ。今日走ったわずかな周回数のなかでも、マシンのフィーリングはとても良かったし、すでに先週よりも少し良くなっていたよ」

2020年F1第2回バルセロナテスト1日目 アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)


 午後のフェルスタッペンがC2タイヤで15周前後のロングランを2本、そしてC2タイヤのままアタックランとセミロングランのセットを2回、そして最後にC3タイヤでアタックランをしてからセミロングランを行い、余った最後の30分は走行しながら毎周ピットインしてタイヤ交換を行ってはコースに戻るというライブピットストップ練習を何度も繰り返した。それと並行して、フロントウイングからフロントサスペンションにかけてフロービズを施して空力テストも行うなど余念が無かった。


 しかし、セッション時間が残り5分というところで突然、ターン10のエイペックスで駆動を失ってスピンし、そのままランオフエリアにマシンを止めてしまった。


 ほぼ同時にアルファタウリのダニール・クビアトもターン9にマシンを止め、これで初日のテストセッションは赤旗終了となってしまった。両者ともに燃料タンクの限界を確認するテストを行っていたようで、ガス欠症状でストップしたようだ。


 そして実は午後4時25分頃にフェルスタッペンはターン13でスピンオフを喫していた。テスト前半で2回もスピンを喫した同じ場所で、またしても同じようにリヤが流れてコントロールを失い、スピン状態のままターン14のソーセージ縁石に乗り上げたのだ。


 アルボンは『RB16』は昨年型のナーバスなところが消えて安定した走りができると評価し、チームとしても昨年型の弱点であったターンイン時のリヤのスタビリティ不足が改善できているとしている。

■この冬初めて新車『RB16』の不満に直面

 しかしこの日は特に午後になって風が強くなり、どのドライバーもマシンの不安定さに手を焼きながらの走行となった。フェルスタッペンも突風や風向きの変化で突然ダウンフォースが抜けてスピンしてしまったわけだ。


 いずれにしてもこの日そこでスピンを喫したのはフェルスタッペンだけであり、メルセデスAMGはやや強引にターン13入口アウト側の縁石外側からターンインしてもリヤが破綻しない。昨年型『RB15』の弱点のひとつであった、風の影響を受けやすいという空力傾向がまだ残っているのかもしれない。


 この日レッドブルとアルファタウリは同じような時間帯にともにC3タイヤでパフォーマンスランを行っている。ダニール・クビアトの1分17秒456に対し、フェルスタッペンは1分17秒347で僅か0.109秒差。もちろん燃料搭載量が違う可能性も充分にあるが、現時点でのRB16の仕上がりがフェルスタッペンの満足出来るレベルにないことも確かなのだろう。


 徹底的なデータ収集に専念したテスト前半は、その進捗にチームは明るかった。しかしテスト後半に入りパフォーマンスの追求を始めたところで、初めて不満に直面した。フェルスタッペンが並みのドライバーとは違う次元の走りをするドライバーであるがゆえに、マシンにも高いレベルの性能が求められるということもあるだろう。


 果たして、残り2日間でRB16はフェルスタッペンが求めるレベルにまで仕上がるのだろうか。

2020年F1第2回バルセロナテスト1日目 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)



(Mineoki Yoneya)


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