最新記事
- 悲願のF1初優勝。レースマネジメントに長け「...
- 2024年F1第6戦マイアミGP決勝トップ10ドライ...
- 2024年F1第6戦マイアミGP決勝トップ10ドライ...
- ルクレールがバスール代表の采配を称賛「僕た...
- レッドブル&HRC密着:敗因はフロアのダメー...
- 【角田裕毅F1第6戦分析】“ベストなレースタイ...
- マグヌッセンへのペナルティの累積方法にマク...
- サインツにペナルティ、ピアストリとの接触で...
- 【F1第6戦マイアミGP決勝の要点】ノリス初優...
- 【ポイントランキング】2024年F1第6戦マイア...
- ドナルド・トランプがF1マイアミGPに登場。マ...
- 追記あり【正式結果】2024年F1第6戦マイアミG...
毒舌パドック裏話 バーレーン&中国GP編:ライバル同士の不思議な絆
2018年4月21日
ちょっと毒舌なF1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。バーレーン&中国GP編です。
-------------------------------------
前回の「裏話」で、以前に見たことのある映画を、もう一度見ているような感じだと言ったのは、どうやら間違いだったようだ。実際のところ、開幕からの3戦を見る限り、2018年のF1シーズンは歴史に残る名勝負の年になるかもしれない。
それにしても、F1ドライバーの言葉ほど、あてにならないものはない。自分が余裕で連勝している時には、もっと多くの手強い相手がほしいと豪語しながら、本当に競争相手が増えてくると、そんな状況を望んでなどいなかったと言わんばかりなのだから……。
今年もセバスチャン・ベッテルとルイス・ハミルトンは、最大のライバルであり続けるだろう。だが、いよいよレッドブルも本格的な脅威になってきた。中国で見事な逆転優勝を遂げたダニエル・リカルドは、メルセデスとフェラーリの両陣営に、レッドブルを決して侮ってはならないことを思い知らせた。
しかし、バーレーンと中国の2連戦を通じて、ベッテルとハミルトンは、リカルドのチームメイトに関する件で『絆を深めて』もいる。バーレーンGP後のインタビューでは、ルイスに向けられたある質問に、代わってセバスチャンが答えたほどだ。
バーレーンのポディウムに上る前の控室で、ハミルトンはマックス・フェルスタッペンを汚い言葉で呼んだところを、運悪くカメラにとらえられてしまった。
ちょうどフェルスタッペンが彼をオーバーテイクしようとしてヒットした場面のリプレイ映像が、モニターに映し出されていたからだ。レッドブルのドライバーはその後まもなくリタイアし、ハミルトンは3位でフィニッシュを迎えたが、それでもなお現ワールドチャンピオンがこの出来事に不快感をおぼえているのは明らかだった。
そして、セレモニーの後に行われたトップ3の記者会見で、あるオランダ人ジャーナリストが、控室でハミルトンがフェルスタッペンについて使った無礼な言葉について質問すると、ベッテルは『同士』を守ろうと、そのやり取りに割って入った。
「その質問には、僕が答えてもいいかな? それはフェアじゃないと思うんだ。あの場面でルイスが何をしたは知らない。だけど、僕らは誰でもああいうシチュエーションを経験し、誰かとポジションを争い、時にはホイール・トゥ・ホイールにもなる」
「そして、そんな接近戦ではアドレナリンが大量に放出されるんだ。サッカーの試合で、選手のひとりひとりにマイクを付けることを想像してみてほしい。はたして彼らは、タックルされたりファウルをされたりした時に、相手の選手にいつも上品に優しく話しかけるだろうか?」
「そう考えると、こういう無意味な質問をして面白い話をでっちあげようとするのは、正当なこととは思えない。レースをしている時には、アドレナリンが出まくっていて、時にはああいうことを言ってしまうものなんだ」
-------------------------------------
前回の「裏話」で、以前に見たことのある映画を、もう一度見ているような感じだと言ったのは、どうやら間違いだったようだ。実際のところ、開幕からの3戦を見る限り、2018年のF1シーズンは歴史に残る名勝負の年になるかもしれない。
それにしても、F1ドライバーの言葉ほど、あてにならないものはない。自分が余裕で連勝している時には、もっと多くの手強い相手がほしいと豪語しながら、本当に競争相手が増えてくると、そんな状況を望んでなどいなかったと言わんばかりなのだから……。
今年もセバスチャン・ベッテルとルイス・ハミルトンは、最大のライバルであり続けるだろう。だが、いよいよレッドブルも本格的な脅威になってきた。中国で見事な逆転優勝を遂げたダニエル・リカルドは、メルセデスとフェラーリの両陣営に、レッドブルを決して侮ってはならないことを思い知らせた。
しかし、バーレーンと中国の2連戦を通じて、ベッテルとハミルトンは、リカルドのチームメイトに関する件で『絆を深めて』もいる。バーレーンGP後のインタビューでは、ルイスに向けられたある質問に、代わってセバスチャンが答えたほどだ。
バーレーンのポディウムに上る前の控室で、ハミルトンはマックス・フェルスタッペンを汚い言葉で呼んだところを、運悪くカメラにとらえられてしまった。
ちょうどフェルスタッペンが彼をオーバーテイクしようとしてヒットした場面のリプレイ映像が、モニターに映し出されていたからだ。レッドブルのドライバーはその後まもなくリタイアし、ハミルトンは3位でフィニッシュを迎えたが、それでもなお現ワールドチャンピオンがこの出来事に不快感をおぼえているのは明らかだった。
そして、セレモニーの後に行われたトップ3の記者会見で、あるオランダ人ジャーナリストが、控室でハミルトンがフェルスタッペンについて使った無礼な言葉について質問すると、ベッテルは『同士』を守ろうと、そのやり取りに割って入った。
「その質問には、僕が答えてもいいかな? それはフェアじゃないと思うんだ。あの場面でルイスが何をしたは知らない。だけど、僕らは誰でもああいうシチュエーションを経験し、誰かとポジションを争い、時にはホイール・トゥ・ホイールにもなる」
「そして、そんな接近戦ではアドレナリンが大量に放出されるんだ。サッカーの試合で、選手のひとりひとりにマイクを付けることを想像してみてほしい。はたして彼らは、タックルされたりファウルをされたりした時に、相手の選手にいつも上品に優しく話しかけるだろうか?」
「そう考えると、こういう無意味な質問をして面白い話をでっちあげようとするのは、正当なこととは思えない。レースをしている時には、アドレナリンが出まくっていて、時にはああいうことを言ってしまうものなんだ」
…記事の続きは会員登録後閲覧できます。
※こちらの記事は一般&プレミアム会員専用のコンテンツとなります。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。
関連ニュース
※マイアミGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 136 |
2位 | セルジオ・ペレス | 103 |
3位 | シャルル・ルクレール | 98 |
4位 | ランド・ノリス | 83 |
5位 | カルロス・サインツ | 83 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 41 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 37 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 27 |
10位 | 角田裕毅 | 14 |
※マイアミGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 187 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 124 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 64 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 42 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 19 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
2024年F1カレンダー
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |
第10戦 | スペインGP | 6/23 |