最新記事
- マクラーレン、『キング・オブ・モナコ』のセ...
- 惜敗のランド・ノリス。序盤のピットストップ...
- 不安を残した初日から改善し、PP獲得&優勝。...
- 2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP決勝ト...
- 2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP決勝ト...
- リカルド「スタートの問題を解決する必要があ...
- ベッテルがセナのマクラーレンMP4/8でイモラ...
- レッドブル&HRC密着:“マックス劇場”から一...
- 【角田裕毅F1第7戦分析】アンダーカットに成...
- 【ポイントランキング】2024年F1第7戦エミリ...
- 【F1第7戦決勝の要点】3位が精一杯も確実な進...
- フェルスタッペンが0.7秒差の接戦を制する。...
【今宮純のキャッチポイント】母国GP4連覇に挑戦するハミルトン、レッドブルも新たな空力を投入か
2017年7月12日
イギリスGPの伝統に挑戦するハミルトン
ダークホース、レッドブルの“空力のタマ”にも注目
イギリス国内では今年になってから“テロ事件”が続き、ビッグイベント開催時の警備が最高レベルにある。昨年13万9000人(決勝)を集めたイギリスGPだけに、入念なセキュリティ・チェックが行われることになるだろう。
スポーツの夏真っ盛り。決勝日には「ウインブルドン・テニス決勝」もあり、英国民にとってはスポーツ観戦三昧の時期だ。
昔ナイジェル・マンセル、今ルイス・ハミルトン。「ファンから力をもらって勝てた」と彼らが言うのも、あの熱気を身近に感じると、決してけ大げさではない。すべてのコーナーで見つめられるプレッシャーがアドレナリン効果になる母国イギリスGP──。
2014年からハミルトン3連勝中、08年を含めると4勝を挙げている。昨年、FP1から全セッションでトップ、ポール・トゥ・ウインを決めた。今年も主役はハミルトン、ファンの視線が注がれる。
そして、最大の見どころは、なんといってもセクター2。ハイスピード・コーナリングマシンに進化したF1豪速パフォーマンスに注目。ここには9コーナーが連続、とくに旧ターン1のコプスからマゴッツ〜ベケッツ〜チャペルの超高速S字(いやW字)はさらにチャレンジングに。通過速度は昨年より10〜20km/hアップは確実、高いギヤで踏み切ることになるだろう。
昨年の予選セクター2タイムの順位
1位:ルイス・ハミルトン 36秒304
2位:ニコ・ロズベルグ 36秒636
3位:マックス・フェルスタッペン 36秒702
4位:ダニエル・リカルド 36秒704
5位:セバスチャン・ベッテル 36秒980
6位:キミ・ライコネン 37秒050
ほぼここでのセクタータイム順で、予選順位が決まった。セクター2勝負、やる方も見る側もそう思う、シルバーストンの肝だ。
つけ加えると、昨年予選10位に食い込んだフェルナンド・アロンソはトップ6に迫る37秒440、このセクター2では9位だった。パワーユニットのパワーハンデがありながら匠の技を見せた。
昨年Q2でハミルトンが最速1分29秒243を記録したが、このタイムが破られるのは必至。母国グランプリ4連覇を名手ジム・クラークが1962〜65年に達成、マンセルも4勝している。それらのレコードに挑むハミルトン、イギリスGP伝統への挑戦が見物だ。
■今宮純が厳選するF1第9戦イギリスGP 6つの見どころ
■キャッチポイント1
雨が降りそうで降らなかったオーストリアGPだが、降りそうで降るのがイギリスGP。シルバーストンではこの10年間にウエット・セッションの確立が約50%。いつ雨雲がくるか、ドップラー・レーダーでは不明。各チームは“天候スポッター”を配備、そういうスタッフをあちこちで見かける。
■キャッチポイント2
予想されるのはメルセデス対フェラーリだが、ダークホースはレッドブル・TAGホイヤー(ルノー)。エイドリアン・ニューウェイはいつもここに“空力のタマ”を出してくる。
ダニエル・リカルド3位入賞のオーストリアGPはその“前振り”、セクター2だけでなくそのエアログリップ効果はどうか。さらに『エクソン・モービル』が新燃料アップデートを予定、ワークス・ルノーとは別ブランドで、それが両チームここまでの戦果の差になっている。
■キャッチポイント3
フェラーリ・パワーユニットの開発にも動きがあった。イギリスGPに新バージョン投入予定だが、その開発リーダーが最近辞任。またも気になるフェラーリ内部の“人事異動”だ(ベッテルはこれに対しては“ノーコメント”)。新バージョンによって、予選に強いメルセデスに肉薄できるか。
■キャッチポイント4
タイヤチョイスが大胆に分かれた。スーパーソフト最多10セットのマクラーレン、予選で中間チームの頭に出たい。フェラーリ多め9セット、メルセデス少なめ6セット、フェラーリには、明らかな予選重視が読みとれる。
2強とは異なる選択をしたレッドブル、スーパーソフト8セット、ソフト4セット。いい狙いかもしれない。雨がどこかで絡むシルバーストンではドライセットを温存できる。濡れ乾きコンディションを望む彼ら、“全天候型(?)”のチョイスか。
■キャッチポイント5
1950年5月13日に始まったF1グランプリ第1戦から966戦目のイギリスGP。今後の開催継続に暗雲が立ち込めている。10年にバーニー・エクレストン氏とかわした現行契約は27年まで、毎年その契約金が5%上がり、最終的には推定2600万ポンド(約37億9600万円)になる。この契約をどうするか、事前協議がこのイベント前後から始まる。
■キャッチポイント6
昨年に試された“ハロ”に変わる、シールドタイプのコクピット・プロテクション・システムの実験走行が実施される。フェラーリが担当するが、その実物の見映えはいかに? 超高速コースでのテスト次第で、近未来F1デザインの方向性が決まっていくかもしれない。
(Jun Imamiya)
関連ニュース
5/17(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
5/18(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
5/19(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 161 |
2位 | シャルル・ルクレール | 113 |
3位 | セルジオ・ペレス | 107 |
4位 | ランド・ノリス | 101 |
5位 | カルロス・サインツ | 93 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 53 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 44 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 35 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
10位 | 角田裕毅 | 15 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 268 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 212 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 154 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 79 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 44 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 20 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |
第10戦 | スペインGP | 6/23 |
第11戦 | オーストリアGP | 6/30 |