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「ぞっとした瞬間…アロンソの事故回避能力は満点に値する」英誌全ドライバー評アメリカ&メキシコGP編

2016年11月3日

 英AUTOSPORTが2016年第18戦アメリカGPと第19戦メキシコGPの連戦を戦った全ドライバーを10点満点で評価した。この2戦における最高点9点が、アメリカでは5人、メキシコでは4人に与えられた。


 この企画は英AUTOSPORTが数年前から行っているもので、各グランプリにおいてすべてのドライバーに関して主に予選と決勝のパフォーマンスを評価し、さまざまなソースから得た情報を加味して採点する。

■アメリカGPのベストドライバー5人。優勝できたかもしれないリカルド

 アメリカGPで9点と評価されたのはルイス・ハミルトン、ダニエル・リカルド、ニコ・ヒュルケンベルグ、カルロス・サインツJr、マーカス・エリクソンだった。


 メルセデスのハミルトンはポール・トゥ・フィニッシュ。「予選のセクター1は素晴らしかった。スタートも成功し、週末通して見事なパフォーマンスを発揮した」と短評に記されている。


 レッドブルのリカルドは3番グリッドから3位。「バーチャル・セーフティカーのタイミングは不運。スタートがもう少しよければ優勝も狙えたかもしれない」

F1第18戦アメリカGP 表彰台
F1第18戦アメリカGP 表彰台


 フォース・インディアのヒュルケンベルグは7番グリッドを確保したもののスタート直後にクラッシュによりリタイア。「予選で輝かしいパフォーマンスを発揮、『トップ3チーム以外のベスト』の位置を余裕でつかんだ。決勝の事故で結果につながらず残念」


 トロロッソのサインツJr.は10番グリッドからスタートし6位。「性能が劣るマシンでいい予選順位を勝ち取り、決勝では速さで勝ったウイリアムズを抑え続けた」


 ザウバーのエリクソンは16番グリッドから14位を獲得。「予選でチームメイトより0.5秒速く、ルノーとハースを上回った」

■メキシコGPのベストドライバー4人。エリクソンがキャリアベストの走り

 メキシコで9点と評価されたのは、ハミルトン、バルテリ・ボッタス、ヒュルケンベルグ、エリクソンだった。


 ハミルトンは再びポール・トゥ・フィニッシュ。「決勝スタート直後のロックアップ以外は金曜の初めから3日間通して完璧な週末。ロズベルグを寄せ付けなかった」


 ウイリアムズのボッタスは8番グリッドからスタートし8位を獲得した。「金曜プラクティスから常にフェリペ・マッサを余裕で上回るパフォーマンスを発揮。決勝1周目はあまりうまくいかなかったが、それ以外は素晴らしく、可能な最大限の結果を出した」


 ヒュルケンベルグは5番グリッドから7位でフィニッシュした。「マイナス点の対象となるのはキミ・ライコネンとのバトル中にスピンしたことのみ。これにより上位の結果を失いかねなかった。それを除けば、週末を通してチームメイトより速く、強かった」

2016年第19戦メキシコGP マーカス・エリクソン(ザウバー)
2016年第19戦メキシコGP マーカス・エリクソン(ザウバー)


 エリクソンは15番グリッドから11位を獲得。「彼自身、このグランプリをここまでのF1キャリアの中でベストだと言っており、そのとおりである。Q1ではチームメイトより0.6秒速いタイムでQ2に進み、決勝では1周目にアクシデントに巻き込まれながらも、1回ストップで走りきり11位を手にした」

■マクラーレン・ホンダ:順位以上の働きをしたアロンソ

 アメリカGPでアロンソは8点、バトンは7点の評価を受けた。


 アロンソは12番グリッドから5位入賞を成し遂げた。
「特別速さはなかったものの、強力なレースをし、可能な中で最大限の結果を挙げた。1回目のピットストップの後、ルノー2台とザウバー1台の後ろになってしまったことに不満を示していたが、次のピットストップはVSCの際に行うことができた」
「アロンソはその後、執拗に前のグループに迫り、ターン15で仕掛けてマッサを驚かせた。サインツをオーバーテイクした後、コースオフしたものの、うまく態勢を立て直し、5位をつかんだ」

2016年第18戦アメリカGP フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)、5位でフィニッシュ
2016年第18戦アメリカGP フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)、5位でフィニッシュ


 バトンは19番グリッドから9位でポイントを獲得した。
「バトンとマクラーレンは予選で大失敗した。ソフトタイヤで出たものの遅すぎ、その後のランではトラフィックに出くわしてQ1敗退となった。しかしバトンは決勝で素晴らしい1周目を走って11位に上がり、予選の低迷を帳消しにした」
「グティエレスをオーバーテイク、フェルスタッペンとライコネンの脱落で順位を上げた。ペレスにはピットストップで前に出られてしまったが、堅実なレースをした」


 メキシコGPでもアロンソが8点、バトンが7点という評価がなされた。


 アロンソは11番グリッドから13位フィニッシュに終わった。
「決勝1周目にサインツから芝の上に押し出されたが、見事に態勢を立て直して見せた。このことだけで満点を与えてもいいぐらいだ。あれは大きなアクシデントにつながりかねない状況だった」
「予選のパフォーマンスも優れていたが、決勝ではその順位が示すよりもずっと素晴らしい仕事をした。ピットストップ作業の問題でタイムを失い、終盤はエンジントラブルを避けるために出力デチューンを強いられながら走っていたのだ」

2016年第19戦メキシコGP ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)
2016年第19戦メキシコGP ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)

 バトンは13番グリッドから12位でチェッカーを受けた。
「最近のパターンどおり、バトンは予選ではアロンソにかなわないが、決勝では強力な走りを見せた。アロンソの2回ストップに対してスタンダードな1回ストップの戦略を採ったことでチームメイトより前でフィニッシュした」
「エリクソンより上位を獲得すべきだったともいえるが、戦略の違いが影響したのは確かだ。マシンのペースを考えれば、週末を通してまずまずの仕事をした」

■アメリカGPとメキシコGP 全ドライバー評価

 英AUTOSPORTによる2016年第18戦アメリカGPと第19戦メキシコGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。


【第18戦アメリカGP】
■メルセデス
ルイス・ハミルトン:9点
ニコ・ロズベルグ:7点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:7点
キミ・ライコネン:7点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:6点
バルテリ・ボッタス:7点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:9点
マックス・フェルスタッペン:7点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:9点
セルジオ・ペレス:8点
■ルノー
ケビン・マグヌッセン:7点
ジョリオン・パーマー:7点
■トロロッソ
ダニール・クビアト:6点
カルロス・サインツJr.:9点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:9点
フェリペ・ナッセ:6点
■マクラーレン
フェルナンド・アロンソ:8点
ジェンソン・バトン:7点
■マノー
パスカル・ウェーレイン:7点
エステバン・オコン:6点
■ハース
ロマン・グロージャン:8点
エステバン・グティエレス:7点


【第19戦メキシコGP】
■メルセデス
ルイス・ハミルトン:9点
ニコ・ロズベルグ:7点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:7点
キミ・ライコネン:8点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:7点
バルテリ・ボッタス:9点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:8点
マックス・フェルスタッペン:7点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:9点
セルジオ・ペレス:6点
■ルノー
ケビン・マグヌッセン:6点
ジョリオン・パーマー:8点
■トロロッソ
ダニール・クビアト:6点
カルロス・サインツJr.:7点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:9点
フェリペ・ナッセ:5点
■マクラーレン
フェルナンド・アロンソ:8点
ジェンソン・バトン:7点
■マノー
パスカル・ウェーレイン:8点
エステバン・オコン:6点
■ハース
ロマン・グロージャン:5点
エステバン・グティエレス:6点



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています




レース

5/4(土) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 5:30〜6:14
5/5(日) スプリント 1:00〜02:00
予選 5:00〜
5/6(月) 決勝 5:00〜


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7位ジョージ・ラッセル33
8位フェルナンド・アロンソ31
9位ルイス・ハミルトン19
10位ランス・ストロール9

チームランキング

※中国GP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング195
2位スクーデリア・フェラーリ151
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム96
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム52
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム40
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム7
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8位ウイリアムズ・レーシング0
9位BWTアルピーヌF1チーム0
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