F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

GP直送:後半戦を左右する、メルセデスの弱点

2015年8月8日

 ウォルフは技術面を統括しているわけではないが、チームを代表してメディア対応を行う存在。しかし、彼の言葉を聞いたF1関係者で「ウォルフの説明には疑問が残る」と語る者は少なくない。そのひとりがピレリの、あるエンジニアだ。

「金曜日のロングランのデータから、ソフトは最低でも25周、状況次第では28周あたりまで引っ張れると予測していた。したがって、あのタイミングでミディアムとソフトのどちらでも装着できる権利を有していたロズベルグにパフォーマンスが良いソフトを選択しなかった理由がわからない。予定のタイミングまで10周、20周残しているというのならまだしも、たった1周だよ。しかも逆転優勝できるチャンスがあったのに……」

 もうひとりの関係者は、42周目のタイヤ交換よりも、ロズベルグが1回目のピットストップでミディアムを選択したことに疑問を投げかけた。

「ピレリがハンガロリンクに持ってきたソフトとミディアムは予選で1周約2秒、レースペースでも1周約1秒の差があった。もちろん、ソフトのほうが速い。したがってミディアムは完全に“ジョーカー”のタイヤで、いかに短く使うかがポイントだった。しかも土曜日の夜に大雨が降って路面のラバーが流されていたから、グリップ力に劣るミディアムは路面ができあがるレース後半に使いたい。そのような状況にもかかわらず、ロズベルグは第2スティントでミディアムを選んだ。もちろんライバルと異なる戦略を採るのは不思議なことではないが、それは2種類のタイヤの性能差が近いとき。あれだけ大きな差がある場合、奇をてらった作戦は通用しないはずなのに……」

 メルセデスはモナコGPでもバーチャルセーフティカーから実際のセーフティカーが出勤するタイミングで、首位を走行していたハミルトンに無用なピットインをさせるという失態を犯した。最強のパワーユニット、最高のマシンを有しているメルセデスだが、決して無敵ではない。ベルギーGPからはスタートをドライバーが自力で行うよう規則が厳格化される予定となっており、ポールポジションから逃げ切って優勝というパターンは難しくなるはず。戦略面に、やや不安を抱えるメルセデスが「勝てない」レースが増えるかもしれない。

(尾張正博)





レース

5/17(金) フリー走行1回目 20:30〜21:30
フリー走行2回目 24:00〜25:00
5/18(土) フリー走行3回目 19:30〜20:30
予選 23:00〜
5/19(日) 決勝 22:00〜


ドライバーズランキング

※マイアミGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン136
2位セルジオ・ペレス103
3位シャルル・ルクレール98
4位ランド・ノリス83
5位カルロス・サインツ83
6位オスカー・ピアストリ41
7位ジョージ・ラッセル37
8位フェルナンド・アロンソ33
9位ルイス・ハミルトン27
10位角田裕毅14

チームランキング

※マイアミGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング239
2位スクーデリア・フェラーリ187
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム124
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム64
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム42
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム19
7位マネーグラム・ハースF1チーム7
8位BWTアルピーヌF1チーム1
9位ウイリアムズ・レーシング0
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/19
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
第10戦スペインGP 6/23
第11戦オーストリアGP 6/30
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.5 第5戦中国GP & 第6戦マイアミGP