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【イギリスGPの焦点】スタートからゴールまで煌めきに満ちたグランプリ。ドライバーが自分たちで“戦う基準”を示した大きな意義

2019年7月17日

「もちろんボーダーラインはあるし、ルールを守ってフェアに戦う」──でも、礼儀正しく1台分のスペースを残す必要はなく、もっとアグレッシブに、思いきり戦っても許容されるのだと理解した。

 ソフトでスタートしたフェラーリは、予想どおりタイヤの性能低下に苦しんだ。3番手ルクレールと4番手フェルスタッペンの間隔は1秒以内。レッドブルはDRSを開き、フェラーリへの攻撃を続ける。しかしストレート速度を備えたフェラーリを抜き去るには、シルバーストンのストレートは長さが足りない。

 そこで11周目のターン3〜4、右に並んだフェルスタッペンは、コーナーでフェラーリを仕留めようと試みた。しかしターン4出口、ルクレールははっきりと意志を示すように右端いっぱいまでコース幅を使った。そこで加速を鈍らされたフェルスタッペンは、ウェリントンストレートでセバスチャン・ベッテルに攻められそうになってしまう。

 ルクレール vs フェルスタッペンの戦いをうかがいチャンスを狙っていたのがベッテルなら、さらに後方からベッテルの隙を探していたのがピエール・ガスリー。12周目のターン3でベッテルが右側に大きく開けたスペースを見逃さず、鮮やかにフェラーリを抜き去った。

 しかしその直後、ガスリーはチーム作戦の務めを果たすようにピットイン──。3番手争いの集団のなかではこれが引き金となり、次の周回ではルクレール、フェルスタッペンもピットに入った。そしてタイヤ交換の速さで勝ったレッドブルが、僅差でフェラーリの前にフェルスタッペンを送り出すことに成功。ピットレーンで並走する2台はレッドブルがわずかに先行し、フェラーリの前でコースに戻った……。ところが、同じミディアムに交換しながら、走り始めのグリップ不足に悩んだフェルスタッペンはターン4でクリッピングポイントにつけず、ルクレールにインを取られてしまう。DRSの権利を持っているのはルクレールの方で、ウェリントンストレートであっさりレッドブルからポジションを取り戻した。

 ふたりの熾烈な戦いはその後も続く。

 19周目のハンガーストレートではフェルスタッペンがルクレールの右、インをうかがうと、ほとんど反射的にルクレールも右に進路を取る。そして勢いを失ったレッドブルの鼻先をかすめるように、ストウにターンインしていく。ルクレールが遅いタイミングで動いたとフェルスタッペンはピットに伝えたものの、これはもともとフェルスタッペンが得意としたやり方──。

 20周目のセーフティカーによって、ふたりの戦いはコース上から戦略にその場を移した。即座に反応したレッドブルは「ルクレールの逆」をフェルスタッペンに指示、フェラーリがステイアウトする様子を見て2度目のタイヤ交換を行った。結果、次の周回でピットインしたルクレールはフェルスタッペンに先行を許してしまう。





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