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【レースの焦点】順当に勝利を収めたハミルトン、その裏で露呈した“伝統が途切れた後のクラシックGP”の難しさ/F1第8戦フランスGP

2018年6月27日

 映像ではほとんど捉えられないほど、ハミルトンが順当に勝利を飾ったフランスGP。1990年以来のポール・リカールでの開催は、ワールドカップの狭間に映し出される祝祭の雰囲気とは裏腹に、大渋滞という深刻な問題を露呈していた。

 キャステレの丘にあるサーキットは、もともとアクセス道路が限られていることで知られる。海沿いの高速道路や港町からサーキットに至る山道は曲がりくねった一本道が数本で、逃げ場がない。90年当時から、この状況に大きな変化はないのだ。

 28年ぶりのグランプリ開催にあたって、地元警察はサーキット周辺の道路を右回りの一方通行にし、関係者ルートを確保するため一部の道路を一般観客に対して閉鎖した。結果、金曜の段階で“20km移動するのに5時間”というレベルの渋滞が発生。多くのファンがFP1を見逃し、FP2の途中でようやくサーキットに到着、あるいは観戦を諦めて引き返すという事態に陥った。FP1の観客スタンドがほとんど空席だった所以だ。最終的に、金曜日の観客数は3万人。

XPB Images

 6万5000人分のチケットが完売している日曜日にはさらに混乱が予想されたため、オーガナイザーは2車線を一方通行にする、周辺の駐車スペースをすべて解放する等々の対策を行い、観客には(極端に)早い集合を呼びかけ、16時10分のレーススタート時までにはなんとか混乱を解消したかに見えた。しかし、それはあくまで“レースのスタートに間に合わせる”ための応急措置。レース後には“駐車場から出られない”ファンが再びカオスに巻き込まれ、ゴール後5時間以上が経過した夜11時の段階でもサーキット周辺の渋滞状況を示す道路地図は真っ赤なままだった。

 日本のファンにとっては、07年の富士F1を思い出す状況だ。“3〜4時間クルマに閉じ込められて、数メートルも動かない”状況は、冷たい雨のなかでバスを待った富士のファンが経験したほど苛酷ではなかったかもしれない。それでも、高価なチケットを購入し、早起きをしてなんとかグランプリを見届けたものの、ゴール後の雨に追われて戻った駐車場では交通規制のため道路へのアクセスが閉鎖され、子供たちに与える飲み水もなくなり、動けないまま長い夜が過ぎていくのを待ったファンの環境はあまりに“祝祭”のイメージからかけ離れていた。

 フランスGPの悲惨なオーガナイズに抗議して、集団訴訟を起こす動きが即座に始まり、すでに2700人を超える観客が被害を訴えて参加している。





レース

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7位マネーグラム・ハースF1チーム5
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