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【レースの焦点】ベッテルを抑えたハミルトンの絶妙なディフェンス/F1第12戦ベルギーGP

2017年8月29日

XPB Images
 リヤタイヤの交換に手間取ったフェラーリの静止時間は4.9秒。その結果、ハミルトンは余裕を持って首位を維持したままピットアウトしたが、実は接戦だったのである。

 ただし、メルセデスの不安はこれで解消したわけではなかった。彼らが自分たちにとって最適な“最も硬いソフト”を選んだのに対して、ライバルたちはほぼ全員が新品のウルトラソフトを履いて最終スティントの勝負に賭けていた──。ソフトとのマッチングが良いメルセデスはフレッシュなウルトラソフトを手元に残していなかったのだ。

 問題は、セーフティカー明けのリスタート。温まりの悪いソフトでウルトラソフト勢を抑えるのは容易なことではない。

 こうして、34周目のリスタート直後にベルギーGP最大の山場が生まれた。

「ターン1でフロントタイヤに苦労した僕はなんとかうまくコーナーを抜けたけれど、出口ではセバスチャンの方が早くスロットルを開く音を耳にしていた」と、ハミルトン。

「ウルトラソフトを履いた僕らのアドバンテージは最初の2周、とくにリスタートにあった」と、ベッテル。

「ターン1を抜けたところで、僕はルイスの真後ろに迫ったし、ぎりぎりの距離でフォローするのは難しくなかった。でも、たぶんそこが問題だったんだと思う」と続けた。

 オー・ルージュに向かう時点でハミルトンの真後ろについたベッテルは、そのままレディヨンの坂を駆け上がった。

「ルイスはオー・ルージュに向かう下り坂でわずかにスロットルを閉じたって言う。丘の上での高いトップスピードを手にしているから、それができたんだろうね」

 結果、思いのほか早く、フェラーリはメルセデスに接近した。エンジンの勢いを保つため、ベッテルはスロットルを緩めるわけにもいかない。追突しないためには、レディヨンを抜けてすぐ、メルセデスのスリップストリームから脱出するほか、方法がなかった。

 メルセデスのアウト側に並んだフェラーリに、もうスリップストリームの助けはない。同じ風を受けたのでは、ケメルストレートで勝負することは叶わなかった。

 ゴールの後、ベッテルが悔しそうな表情を見せた所以だ。
「近づきすぎたのが問題だった。メルセデスのストレート速度が分かっていたから、離されたくもなかった。最適なポイントを見つけるのは難しいね。でも、もう一度同じ状況になったら、もちろん僕は違う方法にトライするだろう」





レース

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