ただし、2回目のアタックでもアロンソはヒュルケンベルグのタイムを破ることができなかった。ただし、アロンソがヒュルケンベルグに完敗したわけではなかった。

「最後のアタックに入る前、ヒュルケンベルグのペナルティ（ギヤボックス交換による5番手降格）が決まっていたので、これ以上、無理をする必要もなかったということは、チーム内で確認が取れていました」（長谷川総責任者）

　アロンソが最後のアタックで無理をする必要がなかったのは、Q3の1回目のアタックを終えて、9番手にチームメイトのバンドーンがつけていたことも大きかった。

　一発の速さではルノーに敗れた形となったマクラーレン・ホンダだが、2台そろってQ3に駒を進めたのは、メルセデス、フェラーリ、レッドブルの3強以外ではマクラーレン・ホンダのみ。しかも、この週末にペナルティを科せられるようなトラブルも引き起こすことはなかった。

　日曜日のレースでも、総合力で今シーズン初となるダブル入賞を獲得してほしい。

（Masahiro Owari）

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