この「攻め」の姿勢は、ターボやMGU-Hにとどまらず、ほかのコンポーネントも同じだ。

「ICEも改善が確認されれば、（年間4基という制限をクリアするために）4戦や5戦を待たずに投入することはありえます」

　今回、2台そろって交換せずに、バンドーンだけだったのは「物理的な問題もありましたが、まず1台に入れて、効果を確認したかったから」だという。

　ただし、中国GPの初日はあいにくの雨。その効果がほとんど確認できないまま終わった。中国GPではマクラーレン・ホンダは車体にも、新しいTウイングを装着するなど攻めの姿勢を見せていた。

　この日、雨による事実上のセッション中止を最も悔しがっていたのは、マクラーレン・ホンダだったに違いない。

（Text : Masahiro Owari）

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