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ホンダ密着:アロンソが旧型パワーユニットで健闘、“Q3まであとコンマ1秒”

2016年10月30日

 一方、ジェンソン・バトンが今週末使用している3.5の最新スペックは、日本GPの予選で17番手に低迷したため、オースティンでペナルティを受けるより、鈴鹿でペナルティを消化してしまったほうが得策と考えたからである。つまり、バトンは最終戦まで5戦しかなく、何の問題もなく1基で走りきれるため、そのまま3.5を搭載。一方、マレーシアGPで3.0と3.5を降ろしていたアロンソは、最終戦までのやりくりを考えて、メキシコGPでは3.0を使用することにしただけなのである。

 そもそも3.5はパフォーマンス向上を目的としたアップデートが間に合わず、信頼性を向上させたスペックであり、パワーの違いは3.0とほとんどない。

 では、なぜアロンソは「もしQ3に進めたら驚きだよ」と語ったのか。それは金曜日の路面コンディションが滑りやすく、クルマを思うように乗りこなすことができなかったからではないかと考えられる。長谷川総責任者によれば、「ドライバーはマシンが速かったり遅かったりしたとき、その理由をエンジンのせいにする傾向がある」という。だが、実際にはマシンの速さというのはパワーユニットの性能だけでなく、ダウンフォース、空気抵抗、タイヤのグリップ力などさまざまな要素が絡み合って決定する。

 その証拠に、アロンソはQ2ではスペック3.5を搭載するバトンにコンマ4秒競り勝ち、Q3まであとコンマ1秒と迫るアタックを披露した。そして、アロンソは予選後のエンジニアたちとのミーティングで、今シーズン初めてパワーユニットに関して、こう語ったという。
「今日はコンペティティブだった」

 しかし、これも長谷川総責任者によれば、「もちろん、パワーユニットのセッティングもより精度が上がっていることは確かですが、今日の結果はパワーユニットだけが向上したというわけではなく、ドラッグが改善されたマクラーレン側の努力も大きく影響している」と、冷静に受け止めている。

 そして、そのマシンの速さを結果に結びつけるには、的確なレース戦略とドライバーの腕が問われる。アロンソ11番手、バトン13番手。スタート時のタイヤを自由に選択できる2人の日曜日のレースを楽しみにしたい。

(Text : Masahiro Owari)





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