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日本GP前の移籍が噂される角田裕毅。レッドブル加入はキャリアをプラス・マイナスどちらにも変えうる

2025年3月27日

 レッドブル・レーシングは、次戦F1日本GPで、リアム・ローソンをレーシングブルズに戻し、代わりに角田裕毅をマックス・フェルスタッペンのチームメイトに起用するかもしれない。フェルスタッペン家と近い間柄にあるオランダメディアは、レッドブルはすでに決定を下しており、今週末までの間に正式な発表がなされると伝えている。

 今年、自身初のF1フルシーズンをレッドブルとともにスタートしたローソンは、ここまでの2戦では、マシンに予想以上に苦しみ、期待には遠くおよばない結果に終わった。オーストラリアとスプリント制の中国の3回の予選において、すべてQ1敗退、決勝ではポイント圏内に入ることができなかったのだ。この結果により、チーム代表クリスチャン・ホーナーは、経験の浅いローソンをレッドブルに起用したことが誤りだったと確信したといわれる。

リアム・ローソン(レッドブル)
2025年F1第2戦中国GP リアム・ローソン(レッドブル)

 角田がレッドブルに移籍するなら、それは彼のF1キャリアのなかで最大の飛躍となる。日本出身のドライバーがグランプリで優勝するポテンシャルを持つマシンに乗るのは、2004年に佐藤琢磨がジェンソン・バトンとともにBARホンダで戦って以来になるだろう。オランダメディアは、ホンダがそれを実現するため、レッドブルに対して年末まで追加の資金提供を行うことに同意した、と報じている。


 中国GPの週末、角田は日本GPでレッドブル・レーシングに移る可能性について質問された際に、「はい、100パーセント準備はできています。その(レッドブルの)マシンの方が速いですから」と答えた。角田はその直後、レーシングブルズの広報担当者によって素早くメディアの前から移動させられた。

角田裕毅(レーシングブルズ)
2025年F1第2戦中国GP 角田裕毅(レーシングブルズ)

 この時点で角田は、レッドブルが過去のドライバーに関する決定のなかで最も厳しい判断を下そうとしていること、ローソンがシートを失う深刻な危機にあることを認識していたように思われる。また、レッドブルがこの件について完全な否定を行なっていないという事実は、このうわさに真実が含まれていることを示している。


 ローソンを外す意図が全くなかったのであれば、レッドブルは今回の報道が出た時点で決然とした声明を発表し、報道を非難し、否定していたはずである。レッドブルとしての本来の最優先事項は、若きローソンを守り、彼に自信を持たせることだからだ。だが彼らはそれをしていない。

角田裕毅(レーシングブルズ)
2025年F1第2戦中国GP スプリント予選を終えた角田裕毅(レーシングブルズ)

 本当に角田がレッドブルに移籍するなら、それは彼の人生において一度しか訪れない、最大のチャンスとなる。しかしこの機会は、必ずしも彼のキャリアにとってすべてプラスに働くとは限らない。


 状況を考えると、角田がレッドブルに乗って日本GPから上位で走ることを期待するのは現実的ではないだろう。だが、角田が早い段階でトップ争いに加わり、大きく先行しているマクラーレンは別として、フェラーリやメルセデスに挑むことができれば、レッドブルに来年以降も残留する可能性が高まる。


 しかし、フェルスタッペンに接近することができず、わずかなポイントを獲得するにとどまり、また、ピットストップのタイミングを使ってフェルスタッペンのライバルたちを妨げてチームメイトを助けるといったこともできなければ、レッドブルは角田のこともいずれ外すだろう。


 そしてF1で5年目となる角田の場合、若手育成的立場のレーシングブルズに戻されることはない。2026年以降もF1に残るためには、別のチームを見つけなければならなくなる。つまり、レッドブルへの移籍は、彼のキャリアを成功に導くか、あるいは終わらせるかの分岐点をもたらすことになるだろう。

角田裕毅(レッドブル)
2024年F1アブダビテスト 角田裕毅(レッドブル)



(Text : GrandPrix.com)


レース

4/18(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
4/19(土) フリー走行3回目 22:30〜23:30
予選 26:00〜
4/20(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※バーレーンGP終了時点
1位ランド・ノリス77
2位オスカー・ピアストリ74
3位マックス・フェルスタッペン69
4位ジョージ・ラッセル63
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7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

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