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「何も変える必要はない」疑惑の目にも、新しい技術指令にも臆さず開幕2連勝【トップチーム密着:マクラーレン編】

2025年3月24日

 2025年F1第2戦中国GPから、国際自動車連盟(FIA)は新しい技術指令を出した。それはリヤウイングの『たわみ』検査だ。


 リヤウイングのメインプレーン両端に75kgの垂直荷重を加えた際、メインプレーンとフラップの間隔は中国GPのみ最大0.75mmでそれ以降は最大0.5mmまでとなった。従来が2mmであったことを考えると、かなり厳しい規制だ。

 これはレッドブルからの要請でFIAが調査に乗り出したと言われている。レッドブルが疑惑の目を向けているチームのひとつが、チャンピオンシップを戦ううえで最大のライバルとなっているマクラーレンだ。

ランド・ノリス(マクラーレン)
2025年F1第2戦中国GP ランド・ノリス(マクラーレンMCL39)

 木曜日の会見でその件について尋ねられたランド・ノリス(マクラーレン)は、リヤウイングのたわみ検査が強化されても僕たちには関係ないと語った。


「もしこの技術指令が先週末に適用されていたとしても、僕たちは優勝していただろう。だから、これは僕たちに向けられたものではない。他のチームに向けられたもの。僕たちは何も変える必要はない」


 ノリスが言うように、新しい技術指令が出されてもマクラーレンは開幕戦に続いて2戦目の中国GPでもポールポジション(PP)を獲得した。ただし、今回PPを獲ったのはノリスではなく、オスカー・ピアストリ。ピアストリにとっては、これがF1で自身初のポールポジションだった。

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2025年F1第2戦中国GP予選 キャリア初のポールポジションを獲得したオスカー・ピアストリ(マクラーレン)

 ノリスが中国GPでPPを逃した最大の理由は、金曜日のセットアップにつまずいたからだった。スプリント予選でフロントタイヤをロックアップさせて6番手に終わったノリスは、セットアップを変えられないまま臨んだ土曜日のスプリントでもスタート直後の6コーナーでフロントをロックアップさせてポジションをふたつ落とし、8位でフィニッシュした。


「スプリント後、セットアップを変更して、予選ではかなり自信が持てるようになった。フロントエンドを改善しようと、セットアップを大きく変更したんだ」と言うノリスは、予選では3番手までペースを回復させたが、チームメートに0.152秒届かなかった。


 ノリスは日曜日のレースでは、ブレーキに不具合を感じるというトラブルに見舞われ、2位でフィニッシュ。一方、PPからスタートしたピアストリはレースでも快走を披露。危なげない走りでポール・トゥ・ウインを達成し、今シーズン初勝利を飾った。


 開幕から2連勝したマクラーレンがコンストラクターズ選手権で単独首位に立った。予想通り今シーズンのF1がマクラーレンを中心に展開していくことは間違いない。その流れが変わるときが来るとしたら、シーズン中に持ち込まれるアップデート次第だろう。

ランド・ノリス(マクラーレン)
2025年F1第2戦中国GP ランド・ノリス(マクラーレン)


(Text : Masahiro Owari)


レース

4/18(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
4/19(土) フリー走行3回目 22:30〜23:30
予選 26:00〜
4/20(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※バーレーンGP終了時点
1位ランド・ノリス77
2位オスカー・ピアストリ74
3位マックス・フェルスタッペン69
4位ジョージ・ラッセル63
5位シャルル・ルクレール32
6位アンドレア・キミ・アントネッリ30
7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第5戦サウジアラビアGP 4/20
第6戦マイアミGP 5/4
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/18
第8戦モナコGP 5/25
第9戦スペインGP 6/1
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