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F1 Topic:6番手を争った角田。雨のなか“前を走る方が不利になる”状況でチームのピット戦略は難しいものに

2025年3月17日

 2025年F1第1戦オーストラリアGPを5番手からスタートして、レースの42周目まで6番手を走行しながら、ポイント圏外に終わった角田裕毅(レーシングブルズ)。その理由はドライからインターミディエイトにタイヤを交換するタイミングが遅かったことだ。


 なぜ、レーシングブルズは対応が遅れてしまったのか。レース後、アルファタウリ時代にチーフレースエンジニアを勤め、昨年からリライアビリティマネージャーを務めているジョナサン・エドルズに話を聞いた。

F1 Topic
角田の肩に手を回すエドルズ

「非常に難しい状況だった。雨が降るという予報はわかっていたし、実際に雨が降ってきたことも確認していた。ただし、コースのほとんどはドライで、一部がウエットというとてもトリッキーなコンディションだった。だから、すぐにピットインさせるわけにもいかなかった」


 なぜなら、もしあそこで角田をピットに呼べば、それを見ていた後続のドライバーたちがステイアウトするからだ。


「我々の前を走っていたドライバーの多くが、我々と同じようにステイアウトしたのはそのためだ。雨が降ってきた状況では、時に前を走っていると不利な状況になることがある」


 エドルズが言うように、44周目にドライからインターミディエイトへのタイヤ交換を行ったドライバーのうち、角田の前を走っていたドライバーは3人で、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)はステイアウトした。角田の後方を走っていたルイス・ハミルトン(フェラーリ)も、角田と同じ47周目にピットインした。


「我々はスタート直後から6番手争いをしていたアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)を見ながらレースをしていた。でも、ユウキのほうがひとつ上のポジションを走っていたから、判断は先に行わなければならず、難しかった。もし、先にピットインすれば、アルボンはステイアウトしただろうし、すぐに雨がやむことも考えられた」

F1 Topic
6番手を走行する角田。その後ろにはアルボンがついていた

 判断が難しかったことは確かだが、だからといって正しかったわけではない。44周目にピットストップできなかったとしても、45周目にピットインさせていれば、12番手までポジションを下げることはなかっただろう。


 今回のレースで不幸中の幸いだったのは、レース後にローラン・メキース代表が、すぐにドライバーに謝罪したことだ。


「レースに関しては、雨が降るまではユウキが非常に力強い走りを見せていた。最後のコールを間違えてしまった。それが今日、非常に大きな代償となった。このことについて、ユウキに謝罪しなければならない」


 次の中国GPこそ、力を出し切ってもらいたい。



(Text : Masahiro Owari)


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