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ロレックスの後継として、高級時計メーカー『タグ・ホイヤー』がF1の公式タイムキーパーに就任

2025年1月7日

 F1は、2025年シーズンから『タグ・ホイヤー』が公式タイムキーパーとして復帰することを正式に発表した。


 この発表は、75周年を祝うF1界にとって極めて重要な瞬間だ。これにより、高級品コングロマリットである『LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン』との10億ドル(約1583億円)相当と言われる画期的な10年間のパートナーシップのもとに新たな時代が到来する。


 ロレックスの後継としてのタグ・ホイヤーの復帰は、精度、革新、パフォーマンスへの新たなコミットメントを示しているが、これらはF1とスイスの高級時計メーカーのDNAに深く根付いた中心的価値だ。

■モータースポーツの卓越性のレガシー

 タグ・ホイヤーのF1における歴史は、まさに伝説的だ。1860年に設立され、モータースポーツ愛好家のジャック・ホイヤーによってF1界に紹介されたホイヤーブランドは、1970年代初頭にフェラーリとともにこのスポーツの世界に初めて進出し、イタリアでスクーデリアのフィオラノのテストコースにタイミングシステムを提供した。


 1985年にホイヤーは『テクニーク・ダバンギャルド』社に買収されたが、その後数十年にわたり、その名は成功の代名詞となった。


 タグ・ホイヤーは、アイルトン・セナ、ミカ・ハッキネン、ルイス・ハミルトンといった象徴的ドライバーを擁するマクラーレンと、30年にわたる歴史的なコラボレーションを開始した。F1において、同ブランドはパートナーシップを通じて230回の優勝、595回の表彰台獲得、11回のコンストラクターズタイトル獲得、14回のドライバーズタイトル獲得という、驚異的な記録に貢献してきた。最近では、タグ・ホイヤーはレッドブル・レーシングと提携し、F1との結びつきを強化している。

2024年F1第24戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
タグ・ホイヤーはレッドブル・レーシングの活動をサポートしており、ドライバーのレーシングスーツにもロゴが掲出されている(写真は2024年F1アブダビGPでのマックス・フェルスタッペン)

■未来に向けた共通のビジョン

 F1の会長兼CEOであるステファノ・ドメニカリは、タグ・ホイヤーの価値観とF1の目標の相乗効果を強調し、このパートナーシップに対する大きな期待を表明した。


「我々のスポーツにおける長い歴史の新たなステージを始めるにあたり、タグ・ホイヤーをF1の公式タイムキーパーとして迎えることができて大変嬉しく思う」とドメニカリは語った。


「イノベーション、精度、卓越性に重点を置く彼らは、まさに理想的なパートナーだ。75周年を祝うにあたり、我々の伝統が織りなす未来の物語がどのようなものになるのか、楽しみにしている」


 タグ・ホイヤーのCEOを務めるアントワーヌ・パンは、スポーツの本質およびその精度とパフォーマンスに置かれた重点を反映し、同ブランドとF1の自然な連携について語った。


「精神的な強さ、体力、戦略、イノベーション、パフォーマンスによって定義されるスポーツにおいて、タグ・ホイヤーが公式タイムキーパーとしてF1の中心にいるのは当然のことだ」とパンは述べた。


「F1における数十年にわたる歴史を通じて、我々は史上最も成功したドライバーやチームとつながっている。まさに勝者を定義するものである『時間』と結びついた名であることは、光栄であり特権だ」


「F1とその優れたチームが、スポーツ界で最も偉大な資産のひとつを創り上げるために成し遂げてきた素晴らしい仕事をさらに積み重ねていくなかで、我々はその旅に加わり、タグ・ホイヤーを豊かにする新たな物語を創り出すことに興奮している」


 F1の公式タイムキーパーとして、タグ・ホイヤーはトラックサイドのブランディング、ファンゾーンの活性化、パドッククラブの取り組みも含め、レースにおいて際立つ存在となるだろう。さらに、同ブランドはF1とのつながりからインスピレーションを得た新製品シリーズを発売する予定だ。


 このパートナーシップにより、高級時計の世界とモータースポーツの頂点とのつながりが確実に深まることが期待される。この歴史的なコラボレーションにより、タグ・ホイヤーとF1は、スポーツが次のスリリングな時代へと移行するなかで、数十年にわたって共有した成功をもとに、イノベーション、卓越性、精度の新たな章を書き記すことを目指している。

高級時計メーカー『タグ・ホイヤー』がF1の公式タイムキーパーに就任
タグ・ホイヤーは2016年からレッドブルの活動をサポートしている



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


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