F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

FIA、マクラーレンの“ミニDRS”は検査に合格と強調も、詳細な調査を実施、追加措置の必要性を検討へ

2024年9月20日

 マクラーレンのリヤウイングの柔軟性について、ライバルたちが注目するなか、FIAは、このデザインはすべてのテストに合格しており、規則に則ったものであると述べた。一方で、詳細な調査を行っており、今後、追加の対策が必要かどうかを検討する意向であることも示した。


 前戦F1アゼルバイジャンGPで優勝したマクラーレンだが、MCL38のリヤウイングが合法なのかどうか、議論が持ち上がっている。マクラーレンのリヤウイング構造の上部フラップは、高速走行時に後方に倒れ、それによりスロットの隙間が広がることが、ビデオ映像において判明した。これは、空気抵抗を減らし、トップスピードを上げる効果をもたらしているように推測される。

オスカー・ピアストリ(マクラーレンMCL38)
2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP オスカー・ピアストリ(マクラーレンMCL38)


 これはドラッグリダクションシステム(DRS)に似た機能だが、ドライバーが作動させるものではない。


“ミニDRS”とも呼ばれるこの機能は、すぐにライバルチームの注目を集め、このウイングの柔軟性について、合法なのかどうか、説明を求める声が上がった。


 FIAはこうした懸念を受け、すべてのマシンの柔軟性を注意深く監視していると改めて確認するとともに、バクーで収集したデータを精査して、マクラーレンによるデザイン、あるいは他チームの同様のデザインについて、介入が必要かどうか判断すると示唆した。


 今週末のシンガポールGPを前に、FIAは現在の立場を説明する声明を発表した。


「FIAはすべてのマシンのボディワークの柔軟性を注意深く監視しており、シーズン中いつでもチームに修正を要求する権利を留保している」と声明には記されている。


「しかし、チームがすべてのたわみテストに合格し、レギュレーションと技術指令書に忠実である場合は、完全に準拠しているものとみなされ、それ以上の措置が取られることはない」

ランド・ノリス(マクラーレン)
2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP ランド・ノリス(マクラーレン)


 マクラーレンのマシンは標準的なピットレーンでのたわみテストに合格している。しかし、それだけではこのデザインが、ウイングの柔軟性に関するFIAのより広範なガイドラインに沿っていると保証されるわけではない。


 技術指令書TD34に関連して、懸念が生じている。この指令書は、静止状態にあるFIAの検査時とコース上とで、ウイングのたわみ特性が異なっていてはならないと規定したものだ。


 この指令書では、「構造特性が二次的パラメータによって変更され、静止状態で行われるFIAの検査時と異なるたわみ特性を(トラック走行中に)生み出す」デザインは、合法とはみなされないとされる。


 これらの二次的パラメータの例には、温度や空力負荷などの要因が含まれている。

マクラーレンMCL38のリヤウイング
2024年F1第18戦シンガポールGP マクラーレンMCL38のリヤウイング


 現在マクラーレンがこの論争の中心となっているが、他のチームも同様のリヤウイングの挙動について調査を受けている可能性があることを、FIAは示唆している。


 FIAは進行中の調査の一環として、潜在的な抜け穴に対処するために新たな規制措置が必要かどうか評価を行っている。


「FIAは現在、バクーでのグランプリで明らかになったデータと追加証拠を調査しており、将来実施する緩和策を検討している」とFIAは、今回発表した声明において述べた。


「これは技術的な合法性を精査する際の標準的なプロセスの一部であり、FIAは必要に応じてシーズン中に規制変更を導入する権限を保持している」


 シーズンが進み、競争が激化するなかで、FIAの調査結果は、デザインとパフォーマンスの限界を押し広げようとしているチームにとって大きな影響をもたらす可能性がある。

マクラーレンがシンガポール用スペシャルカラーリングを施したマシンを披露
2024年F1第18戦シンガポールGP マクラーレンがシンガポール用スペシャルカラーリングを施したマシンを披露



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


レース

12/6(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
12/7(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
12/8(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※アブダビGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン437
2位ランド・ノリス374
3位シャルル・ルクレール356
4位オスカー・ピアストリ292
5位カルロス・サインツ290
6位ジョージ・ラッセル245
7位ルイス・ハミルトン223
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ70
10位ピエール・ガスリー42

チームランキング

※アブダビGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム666
2位スクーデリア・フェラーリ652
3位オラクル・レッドブル・レーシング589
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム468
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム94
6位BWTアルピーヌF1チーム65
7位マネーグラム・ハースF1チーム58
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー4

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
第23戦カタールGP 12/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd19 アメリカ&Rd20 メキシコ&Rd21 ブラジルGP号