最新記事
- ラッセル、フェルスタッペンのうわさに不安な...
- フェルスタッペン、メルセデス移籍説に関する...
- グランプリのうわさ話:映画『F1/エフワン』...
- 『ウインドウの狭いマシン』とはどういうクル...
- 2026年参戦のキャデラックF1、ボッタスとの交...
- ライバルチームからエール。地元紙のフェラー...
- 見事に立ち直ったノリス/絶好のタイミングで...
- F1 Topic:代役でレースエンジニアを務めたサ...
- 確執か、黄金時代か。歴代王者との比較論と注...
- マクラーレン、F1イギリスGPで人気のクローム...
- レッドブル、17歳の育成リンドブラッドのFP1...
- フェルスタッペンとメルセデスの交渉はほぼ確...
【角田裕毅F1第16戦展望】シーズン前半戦の準備期間を経て、レースエンジニアが交代に「初日としてはスムーズ」
2024年8月31日
角田裕毅(RB)を取り巻く環境がF1第16戦イタリアGPから変わった。F1にデビューしたときから角田のレースエンジニアを務め、ここまで二人三脚でレースを戦ってきたイタリア人のマティア・スピニがその職を離れた。シーズン途中でのレースエンジニアの交代は珍しいが、これには角田の希望が関係していた。
アルファタウリからRBに体制が変更された2024年。フランツ・トストからローラン・メキースにチーム代表も交代した。新しく代表になったメキースはチームのエンジニアリング体制を見直し、昨年までチーフレースエンジニアだったジョナサン・エドルズをリライアビリティマネージャーに配置転換させ、スピニをチーフレースエンジニアに就かせる予定だった。
スピニに代わって、角田のレースエンジニアに抜擢されたのは、イタリア人の“アーニー”ことエルネスト・デジデリオだった。デジデリオは2012年にピサ大学の自動車工学を修了し、車両ダイナミクス・シミュレーション・エンジニアとして2013年にダラーラに入社。インディカー・プロジェクトに携わった後、2016年にパフォーマンスエンジニアとしてトヨタに移籍し、LMP1プロジェクトに加わった。
デジデリオがF1の世界で仕事を開始したのは、2018年。エアロパフォーマンス・エンジニアとしてハースに入り、ロマン・グロージャンやピエトロ・フィッティパルディ、ニキータ・マゼピンらのパフォーマンス・エンジニアを務めた。その後、2022年にレースエンジニアとしてウイリアムズに移籍。アレクサンダー・アルボンやニコラス・ラティフィ、ローガン・サージェントと仕事をし、レースエンジニアとしての経験を積んだデジデリオは、2023年5月にレースエンジニアを目指して、アルファタウリに移籍した。
レースエンジニアとしての経験は申し分ないが、ドライバーとレースエンジニアのコミニケーションは一朝一夕に成立するものではない。特にマシンのフィーリングは非常に繊細で、表現の仕方もドライバーによってクセがある。
「たとえば、クルマのフィーリングを表すときに、ステップ(度合い)を数字で伝えるんですが、それがどの程度なのかはマティアはわかっているんですが、ほかの人が僕の表現の仕方でフィーリングを理解するには少し時間が必要でした。シーズンの頭からいきなり新しいエンジニアと組むのはリスキーなので、僕から『前半戦はマティアとやらせてほしい』とリクエストしていました」
角田の要求をチームも理解し、角田のレースエンジニアは昨年までと同様、スピニでシーズンを開幕させた。さらにデジデリオをスピニと一緒に仕事させることで、角田とデジデリオの関係を密にしていき、夏休み以降に交代させる予定だった。今シーズンの金曜日のフリー走行ではスピニに代わって何度かレースエンジニアを務め、問題がないことを確認し、夏休み明けから交代する予定だった。
ところが、夏休み前の最後の1戦となった第14戦ベルギーGPでフロアに問題を抱えて失速したことで、チームは夏休み明け初戦となったオランダGPでもスピニを続投させ、原因をしっかりと究明することを優先。そして、今回のイタリアGPから交代となった。
デジデリオについて角田はこう語る。
「エルネストはモチベーションが高く、これまでに何回かセッションを共にしたことがあるのですが、すごくいい人ですし、それに才能もあるエンジニアなので、一緒に働くのを楽しみにしています」
デジデリオが正式に角田のレースエンジニアに就いた初めてのグランプリとなったイタリアGP。角田は16番手に終わった。しかし、デジデリオとの作業はスムーズだった。
「何回かミスもありましたが、初日としてはスムーズだったと思います。僕も含めて、僕と仕事しているほかのスタッフたちと一緒に彼をサポートして、できるだけエネネストに自信をつけさせられるようにしたいです。僕もフィードバックだったり、コメントなどで彼をサポートして、予選までにいいクルマを作り上げたいです」
4年間の成長を感じさせたイタリアGP初日の角田だった。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
7/4(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
7/5(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
7/6(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 216 |
2位 | ランド・ノリス | 201 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 155 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 146 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 91 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | エステバン・オコン | 23 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 22 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 417 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 210 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 209 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 162 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 55 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 28 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 26 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

