F速

  • 会員登録
  • ログイン

レッドブル&HRC密着:「もう1台フレッシュなエンジンを入れた方が最後まで戦える」と折原GM。2年前とは異なるグリッド降格

2024年7月27日

 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がF1第14戦ベルギーGPで5基目のパワーユニットを投入した。フェルスタッペンは第9戦カナダGPで投入したパワーユニットに高電圧系のトラブルが発生して、続く第10戦スペインGPに4基目のパワーユニットを投入していた。


 クリスチャン・ホーナー代表も「いつかはマックスのために追加のエンジンを用意することになるだろう。問題はそれをいつ戦略的に選択するかだ。それについてはホンダと協力していくし、必然的に今年のどこかの時点でペナルティを受けることになるだろう」と語っており、フェルスタッペンが5基目パワーユニットを使用することは時間の問題だった。


 ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎(トラックサイドゼネラルマネージャー)はこう説明する。


「モントリオールで失ったパワーユニット以外の3台だけでも、やり繰りしながら最終戦まで戦えなくはないですが、パフォーマンスを考えたときに、もう1台フレッシュなエンジンを入れておいたほうが最後まで戦えると踏んだわけです」

レッドブル&HRC密着
ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎トラックサイドゼネラルマネージャー


 では、なぜ第10戦のスペインGPからわずか4戦後の第14戦ベルギーGPで5基目を投入したのか。それはもちろん、ベルギーGPの舞台であるスパ・フランコルシャン・サーキットがオーバーテイクしやすく、グリッド降格ペナルティによるダメージが比較的小さいからだ。


 じつはフェルスタッペンとレッドブルがスパでグリッドペナルティを受けるのはこれが初めてではない。2年前の2022年のベルギーGPでも主要4コンポーネントを交換して20グリッド以上のグリッド降格ペナルティを受けていた。


 それでも、このグランプリではフェルスタッペン以外にも7名がパワーユニットを交換したため、最終的に予選でトップタイムをマークしていたフェルスタッペンは14番手からスタートし、逆転優勝を飾った


 しかし、今年はこの2年とは状況が異なる。最近の2年のレッドブルにはライバルを圧倒するスピードがあった。だが、今年はシーズン中盤の時点で最速のマシンがレッドブルでないことはフェルスタッペンとレッドブル自身が認めている。


 そのため、今年のベルギーGPで投入したのはICEのみにとどめている。これにより、フェルスタッペンのグリッド降格ペナルティは10グリッドとなり、土曜日の予選でポールポジションを獲得すれば、11番手。仮にマクラーレン勢にフロントロウを奪われても13番手以上からスタートすることができる。


 金曜日、フェルスタッペンはマクラーレン勢の後塵を拝して3番手。想定内の初日だったようだ。

レッドブル&HRC密着
2024年F1第14戦ベルギーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

レッドブル&HRC密着
2024年F1第14戦ベルギーGP 取材に応じるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)



(Masahiro Owari)


レース

7/4(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
7/5(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
7/6(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※イギリスGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ234
2位ランド・ノリス226
3位マックス・フェルスタッペン165
4位ジョージ・ラッセル147
5位シャルル・ルクレール119
6位ルイス・ハミルトン103
7位アンドレア・キミ・アントネッリ63
8位アレクサンダー・アルボン46
9位ニコ・ヒュルケンベルグ37
10位エステバン・オコン23

チームランキング

※イギリスGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム460
2位スクーデリア・フェラーリHP222
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム210
4位オラクル・レッドブル・レーシング172
5位ウイリアムズ・レーシング59
6位ステークF1チーム・キック・ザウバー41
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム36
8位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム36
9位マネーグラム・ハースF1チーム29
10位BWTアルピーヌF1チーム19

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第12戦イギリスGP 7/6
第13戦ベルギーGP 7/27
第14戦ハンガリーGP 8/3
第15戦オランダGP 8/31
第16戦イタリアGP 9/7
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号