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“惜しい戦い”が続くマクラーレン「トップ集団ではミスが露呈しやすくなる」とチームボス

2024年7月11日

 マクラーレンF1を率いるアンドレア・ステラは、彼のチームが最近のレースでいくつか戦略的なミスを犯していることを率直に認めたが、ほぼ10年間中団で戦ったチームがトップ集団に躍り出た結果、1年前よりもはるかに大きなプレッシャーに対処しなければならなくなったと指摘し、自チームのスタッフを擁護した。


 エミリア・ロマーニャGP以降、ランド・ノリスだけでなくオスカー・ピアストリも苛立たせている優勝へのニアミスの数を懸念しているかと質問されたステラは、「まず第一に、ニアミスはよいニュースではないだろうか。12カ月前まではこのような機会はなかったからだ」と述べた。


 続いてステラは次のように主張した。「まずは、ポジティブな面を見る必要がある。そしてチームはフラストレーションを感じているという事実に目を向けなければならない。なぜなら一方のドライバーは3位で表彰台に上がれるが、もうひとりのドライバーは4位だからだ」


「そして、チームはふたたびより多くのポイントを獲得している。したがって、(強いチームを)作り上げていくにあたってポジティブな面から始めなければ、我々は建設と破壊を繰り返すことになるだろう」

“惜しい戦い”が続くマクラーレン「トップ集団ではミスが露呈しやすくなる」とステラ代表
戦略ミスと言えるピットタイミングで好機を逃したオスカー・ピアストリ(マクラーレン) 2024年F1第12戦イギリスGP


 つねに非常に分析的なステラは、「作り上げては破壊すること繰り返せば、いつも同じレベルに留まることになるので、これは全員の責任となる」と説明した。そして、特にホームグランプリでチームがワン・ツー・フィニッシュを果たす可能性を奪われた出来事について、イタリア人エンジニアは次のように付け加えた。


「シルバーストンでチャンスを逃したと我々が判断したいくつかのケースについては、ランド(・ノリス)とオスカー(・ピアストリ)に責任はないが、ドライバーを含め、我々全員が努力を続ける必要がある。そして、チャンスを逃した日こそ、努力を続ける最高の機会だ。なぜなら、我々はチャンピオンシップを制覇してきたチームと戦っている。彼らは人材の面で非常に安定しているし、変わりやすいコンディションのなか、トップ集団でのこの種のレースに慣れているからだ」


 だからこそステラは、「この観点から見ると、我々は建設中の工事現場のようなもので、こうしたニアミスに対処すれば、フラストレーションはすぐに解消されるだろう。しかしチャンスはすぐにやってくるので、備えておく必要がある」と考えている。


 マクラーレンの軌跡は非常に良好だと主張した同氏は、「マクラーレンが最高のマシンだという話がある。我々はマシンを有効に活用していると考えているので、マシンの準備をしている人々の素晴らしい仕事を強調しておきたいと思う」と念を押した。


「フリー走行でマシンのパフォーマンスがよければ、週末を通してよい仕上がりになる。だがシルバーストンでは、必ずしも我々が最速のマシンを持っているわけではないことが分かった。最初の(乾いた路面)スティントでは状況はかなり安定していたが、メルセデスの方が速かったからだ」


「とはいえ、これはポジティブな面だと思う。チームは非常にうまく機能している。上位を争うレースでは、まだやるべきことが残っていることがより顕著になるものだ」

“惜しい戦い”が続くマクラーレン「トップ集団ではミスが露呈しやすくなる」とステラ代表
マクラーレンF1チーム代表のアンドレア・ステラ



(Grandprix.com
Translation: AKARAG)


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1位オスカー・ピアストリ99
2位ランド・ノリス89
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5位シャルル・ルクレール47
6位アンドレア・キミ・アントネッリ38
7位ルイス・ハミルトン31
8位アレクサンダー・アルボン20
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※サウジアラビアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム188
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム111
3位オラクル・レッドブル・レーシング89
4位スクーデリア・フェラーリHP78
5位ウイリアムズ・レーシング25
6位マネーグラム・ハースF1チーム20
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム8
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

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