F1 Topic:なぜ5秒ペナルティを受けたフェルスタッペンは順位を入れ替えたのか/サウジアラビアGPの疑問(4)
2021年12月8日
F1第21戦サウジアラビアGPは混乱したレースとなったため、あまり触れられていない疑問がもうひとつある。それは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がレース後半に受けた5秒ペナルティの件だ。
このペナルティが出たのが、37周目のバックストレートでの追突事故の後だったため、それと混同している方もいるようだが、このペナルティの対象はフェルスタッペンが37周目の1コーナーをオーバーランした後、2コーナーをショートカットしてルイス・ハミルトン(メルセデス)の前でコースに復帰したことだ。
フェルスタッペンとしては同じ周のバックストレートで譲ったつもりが追突されたため、ハミルトンにポジションを譲るという行為は完了していない。そのため、5周後の42周目に再度、ポジションを譲った。
ところが、その直後のブレーキングでハミルトンのインを差して抜き返した。そして、その後5秒のペナルティがレースコントロールから画面上に表示された。このタイミングで出した理由が明確でないため、5秒ペナルティが何に対して出されたのか混乱した。
もし、ポジションを譲るよう指示を受けたのに、5周に渡ってその指示を完了させなかったために、時間切れで出したとしたら、なぜフェルスタッペンは42周目にポジションを譲ったのか。
さらに、もし42周目のポジション変更が、直後に抜き返すという行為をしたことにより完了していないとみなされ、結果的に時間切れと判断して5秒ペナルティを出したのだとしたら、なぜ43周目のバックストレートでフェルスタッペンはさらにもう一度、ポジションを譲らなければならなかったのか。
そういったことが釈然としないままレースが終了したため、クリスチャン・ホーナー代表は「フラストレーションのたまるレースだった」と語り、フェルスタッペンも「最近のF1はコース上の戦いよりも白線やペナルティばかりで、本来のF1じゃない。それがちょっと残念だ」とレース後の会見で落胆していた。
時間が止められないモータースポーツでは迅速かつ適切な判断を行うことが重要だが、同時にそれをオープンにわかりやすく説明する義務があることも忘れてはならない。初開催のサウジアラビアGPから学ぶべきことは、決して少なくない。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
5/17(金) | フリー走行1回目 | 20:30〜21:30 |
フリー走行2回目 | 24:00〜25:00 | |
5/18(土) | フリー走行3回目 | 19:30〜20:30 |
予選 | 23:00〜 | |
5/19(日) | 決勝 | 22:00〜 |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 136 |
2位 | セルジオ・ペレス | 103 |
3位 | シャルル・ルクレール | 98 |
4位 | ランド・ノリス | 83 |
5位 | カルロス・サインツ | 83 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 41 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 37 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 27 |
10位 | 角田裕毅 | 14 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 187 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 124 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 64 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 42 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 19 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |
第10戦 | スペインGP | 6/23 |
第11戦 | オーストリアGP | 6/30 |