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英国人ライターのF1ルーキーペア観察日記:代表の怒りを買ったシューマッハーがレースで信頼回復
2021年8月12日
2021年F1にデビューしたミック・シューマッハーとニキータ・マゼピンは、ともにハースF1チームで初めてのシーズンを送っている。ふたりはどのように学び、つまずき、成長していくのか。キャラクターの異なるふたりのルーキーのデビューシーズンを、英国人ジャーナリスト、クリス・メッドランド氏が観察していく。今回は第11戦ハンガリーGPを振り返る。
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ハースのドライバーふたりへのプレッシャーは高まりつつあるが、それは彼らがF1ドライバーとして成長する助けになるはずだ。少なくともハンガリーGPのミック・シューマッハーにとってはそうでなければならない。ふたりのドライバーにとってこの週末は、全く異なる展開になった。
まず、シューマッハーの話をしよう。彼は土曜から日曜にかけての24時間、F1のすべての側面について学ぶことになった。そのなかには厳しい教訓も含まれていた。
シューマッハーはプラクティスで堅実な走りをしているように思えたが、FP3最後のランで、タイヤのオーバーヒートに苦しみ、ミドルセクターでマシンと格闘していた。そういう状況でありながら、彼は慎重さに欠けていた。
グリップ不足によってシューマッハーはターン11でコントロールを失い、スピンし、かなりのスピードでバリアに突っ込んだ。セッション残り9分のところで赤旗。予選開始までは2時間9分しか残されていなかった。
シューマッハーは予選に出られたとしても、ほぼ間違いなくQ1でノックアウトされただろう。それでもハースのメカニックたちは、強い決意のもとで、Q1までにマシンを修理するために必死に努力した。素晴らしい仕事ぶりだったが、残念ながら作業は間に合わず、シューマッハーは予選で走ることができなかった。
チーム代表ギュンター・シュタイナーは、初めてシューマッハーを公然と非難した。それも当然のことだったと言えるだろう。これまではニキータ・マゼピンの方がスピンの多さで一般の人々から嘲笑されることが多かった。しかしマゼピンはこの週末、シューマッハーよりもスムーズな週末を過ごし、危うい場面に出くわしても、チームメイトよりうまく対処できていたように思う。シューマッハーはボスのコメントを真摯に受け止める必要がある。
ハースはルーキーのふたりがミスをすることに寛容だ。しかし、多額の出費を伴うミスは、せいぜい1度にとどめるべきで、繰り返してはならない。
■大きなチャンスを失い、憤ったマゼピン
予選でマゼピンは堅実な走りをした。最下位でQ1敗退とはなったが、決勝に向けては、チームメイトよりも期待できそうに思われた。だが残念ながら、彼のレースはあっという間に終わってしまった。
決勝1周目の大混乱のなかで、シューマッハーは10番手までポジションを上げたのに対し、マゼピンはその4つ下の位置にとどまった。さらに、再スタートに向けてほぼ全員がインターミディエイトタイヤからスリックへと交換するためにピットに戻った際に、マゼピンは事故に巻き込まれた。ピットレーンでキミ・ライコネンにヒットされ、一切自分に非がないアクシデントによって、マゼピンはリタイアしなければならなかったのだ。
「本当に腹立たしい。このレースは絶対に走りたかった」とマゼピンは語った。
「僕に限ったことではないけれど、今回のレースにはたくさんのチャンスがあった。僕のチームが本当に必要としていたチャンスだ」
「こんな形でサマーブレイクを迎えるのは本意ではない。周回できず、結果を出せないまま、疲れ果てた状態で週末を終えるなんて、すごく腹立たしいよ」
マゼピンが憤っている時、シューマッハーは、なんとか名誉を回復しようと頑張っていた。1周目を非常にうまく走った結果、10番手に上がり、ルイス・ハミルトンとメルセデスが戦略ミスを犯したおかげで、すぐに9番手に繰り上がった。シューマッハーは、ハミルトンやマックス・フェルスタッペンから追われる立場になった。見せ場を作るチャンスが訪れたのだ。
シューマッハーはフェルスタッペンを10周にわたって抑えきり、ハミルトン、ダニエル・リカルド、ジョージ・ラッセルに対しても、簡単にポジションを失うことはなかった。その強力なディフェンスに、F1関係者の多くが感銘を受けた。ハースのマシンにはポイント圏内にとどまれる速さはなかった。それでもシューマッハーはF1のなかでも特に優れたドライバーたちからプレッシャーをかけられながら、レーステクニックを駆使して対抗したのだ。彼にとって貴重な経験になったことだろう。
F1界はサマーブレイクを迎えた。休息をとると同時に、シーズン前半を分析し、学習すべきことを理解する期間でもある。シュタイナー代表は、ドライバーたちが大きな出費を伴うミスを犯した場合、彼らがそれを通して確実に改善することを期待している。来年に向けたふたりの去就に関しては、今後数カ月のうちに決定されることになるだろう。
(Chris Medland)
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6/2(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
6/3(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
6/4(日) | 決勝 | 22:00〜 |


1位 | マックス・フェルスタッペン | 144 |
2位 | セルジオ・ペレス | 105 |
3位 | フェルナンド・アロンソ | 93 |
4位 | ルイス・ハミルトン | 69 |
5位 | ジョージ・ラッセル | 50 |
6位 | カルロス・サインツ | 48 |
7位 | シャルル・ルクレール | 42 |
8位 | ランス・ストロール | 27 |
9位 | エステバン・オコン | 21 |
10位 | ピエール・ガスリー | 14 |

1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 249 |
2位 | アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チーム | 120 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 119 |
4位 | スクーデリア・フェラーリ | 90 |
5位 | BWTアルピーヌF1チーム | 35 |
6位 | マクラーレンF1チーム | 17 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 8 |
8位 | アルファロメオF1チーム・ステーク | 6 |
9位 | スクーデリア・アルファタウリ | 2 |
10位 | ウイリアムズ・レーシング | 1 |

