角田裕毅の成長を長い目で見守りたいトスト代表、現状に満足「複雑なF1を理解するには経験を積んでいくしかない」
2021年7月12日
アルファタウリF1のチーム代表フランツ・トストは、角田裕毅はF1での9戦のなかで正しい方向に向かっていると確信している。彼は、若いドライバーがF1を理解するには3年は必要と考えており、角田の改善ペースには満足しているということだ。
角田は2021年にF1デビュー、初グランプリのバーレーンで9位入賞を果たし、第6戦アゼルバイジャンGPでは7位、第8戦シュタイアーマルクGPでは10位と、これまで3回ポイントを獲得している。しかし何度かクラッシュを喫するなどミスもあり、前戦オーストリアでは白線をカットしたことによるペナルティを決勝中に2回受けた。
トストは、F1ルーキードライバーが成長するには時間がかかるものであり、現在の角田は順調に向上しつつあると語った。
「裕毅は非常によく成長しており、全体のプロセスは間違いなく正しい方向に向かっている」とトストがオーストリアGPの週末に語ったとformula1.comが伝えた。
「ルーキーが最初からすべてを知っていると期待することはできない。だから私は常に、『若いドライバーがこの複雑なF1を理解するには3年は必要だ』と言っている。今のF1は以前よりもずっと複雑になっているのだ」
「私は裕毅に非常に満足している。彼は天性のスピードを発揮し、日に日に、セッションごとに改善している。シーズン後半はとてもうまくいくだろう。裕毅が将来成功すると私は確信している」
フランスGPの予選Q1において、角田はターン1で縁石に乗り過ぎてスピンし、ウォールにクラッシュした。
「ポール・リカールで裕毅がクラッシュした。その前のFP3でアンダーステアの問題があったので、フロントウイングの調整を行うことにしたのだ」とトストは説明する。
「(予選で)彼がこのコーナーに来て、ターンインすると、マシンが彼が予想していたより少し強く反応した。彼は縁石に乗り、風向きが変わったこともあって、クラッシュしたのだ。こういったことを若いドライバーに教えることはできない。ドライバーは、コース上で何をすべきか、予選を走るたびに、学んでいくしかないのだ。つまり、経験がとても重要になる」
「若いドライバーにとって、F1に参戦し始めることは本当に難しい。毎週末、レーストラックが変わるたび、そこで初めての予選を戦うことになる。もちろん、FP1、FP2、FP3を事前に走るので、走り方を知っているはずだ、とも言える。だが、例えば、風が強くなったり、違う方向から吹いてきたり、路面温度が上がったり下がったり、ということが起こる」
「パワーユニット(PU)からはパワーを得られるだけでなく、MGU-Kなどによる助けもある。若いドライバーはこういったことについても学ばなければならない。また、サーキットによって、パワーユニットの使い方は異なる。コーナーもひとつひとつ違っている。つまり、変化する要素が非常に多いのだ」
(autosport web)
関連ニュース
1位 | マックス・フェルスタッペン | 136 |
2位 | セルジオ・ペレス | 103 |
3位 | シャルル・ルクレール | 98 |
4位 | ランド・ノリス | 83 |
5位 | カルロス・サインツ | 83 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 41 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 37 |
8位 | フェルナンド・アロンソ | 33 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 27 |
10位 | 角田裕毅 | 14 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 187 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 124 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 64 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 42 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 19 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 1 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 0 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第6戦 | マイアミGP | 5/5 |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5/19 |
第8戦 | モナコGP | 5/26 |
第9戦 | カナダGP | 6/9 |
第10戦 | スペインGP | 6/23 |