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メルセデスF1「開幕戦までにレッドブルに追いつけるとは思っていない」W12の問題解決には時間を要するとの考え
2021年3月19日
メルセデスF1チームは、少なくとも2021年開幕戦はレッドブル・ホンダよりも遅いマシンで戦うことになると予想している。
開幕戦の舞台バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたプレシーズンテストで、レッドブルは大きな問題なく、順調に周回を重ね、速さを発揮した。一方で、王者メルセデスは信頼性のトラブルに見舞われ、マシンには速さと安定性が欠けているように見えた。
メルセデスのチーフストラテジスト、ジェームズ・ボウルズは、チームが公開した動画において、2021年型W12には解決すべき問題があると認めた。
「現時点では未知の要素がたくさんあり、どのチームも自分の正確な位置を把握してはいない」とボウルズは言う。
「だが、いくつか傾向は見えた。レッドブルの方がパフォーマンスが上だ。非常に優れている」
「幸いたくさんの映像がある。そこからはっきり分かるのは、我々のマシンのハンドリングが悪いということだ」
「逆にレッドブルはぴったりコースに張り付いて走っているように見えた。ラップの最終セクターでは特に非常に安定していた」
「それが正しく観察した結果だ。外からそれを見て取れるし、ラップタイムにも表れている」
「テストが終わって24時間後の現時点では、我々には答えがないということも言える。膨大なデータがあるので、原因を理解するための長い道のりが始まる」
トラックサイド・エンジニアリングディレクターであるアンドリュー・ショブリンは、W12のハンドリングの問題を引き起こした原因のひとつはサクヒールの強い風だったと考えている。また、バーレーン・インターナショナル・サーキットではタイヤがオーバーヒートしやすく、それによってスライドし、グリップを失うことになったとも述べている。
とはいえライバルたちはそういった状況からメルセデスほど大きな影響を受けていなかったことから、メルセデスに改善が必要なのは明らかだとショブリンは言う。
「ライバルチームのいくつかは、我々のようには苦労していなかったというのは重要なことだ」とショブリンは言う。
「なぜ我々はリヤエンドが弱かったのか、安定性を増し、挙動の予測をしやすくするにはどうしたらいいのかを理解するため、集中的に取り組む必要があり、現在、その作業を行っている」
「レースウイークエンドを迎えた時、ドライバーたちがこれほど苦労せずに済めばと思っている。(テストでは)非常に苦労してラップタイムを出さなければならなかった」
ボウルズは、短期間で事態を大幅に好転させることは難しいと示唆し、2021年のタイトル争いは接戦になるとの考えを示した。
「パフォーマンスでレッドブルが勝っていると私は思う。テストの時点から非常に優れていた。だがテストはテストであり、レースではない」とボウルズ。
「接戦のシーズンになるか? 私はそう思う。レッドブルは手強いライバルだ。強力なパッケージを持っている。走り始めから非常に速かった」
「シーズンのなかでは、さまざまなコースレイアウトで走る。ライバルとの比較で前に出ることもあれば、後ろに下がることもあるだろう。だが、今欠けているパフォーマンスをすべて見つけ出しつつあるとか、彼らに先行しつつあるとは思っていない」
「要するに、今年のチャンピオンシップは接戦になるということだ」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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