F速

  • 会員登録
  • ログイン

GP topic:ホンダの改良パワーユニットの進化は「ドライバーも体感できるほど」

2016年7月8日

 ホンダはF1第10戦イギリスGPに、2トークンを使用した改良版パワーユニットを投入した。具体的には「吸気系を改善し、燃焼効率を向上させました」と、ホンダR&Dの中村聡チーフエンジニアは説明する。


「これまで吸気系内に空気の流れがよくないところがあった。そのためレイアウトを変更し、より多くの空気を燃焼室に入れるようにした。当然パワーはアップしています」


 具体的に何馬力アップかは教えてくれなかったが「ドライバーが体感できるほど」の向上だという。さらに今回の改良は「大幅なアップデートの第1段階に過ぎない」とのことだ。


「あと10トークン残っているわけで、次は燃焼室自体に変更を加えて、さらなる出力向上を図りたい。そのため、いまはいろんなテストをベンチで重ねて、どれが一番効果的かを選別しているところです。次回の改良ですべて入れられれば理想的ですが、こぼれる可能性もある。おそらく最終的には、今回も含めると全3段階の改良になるでしょう」


 一部の報道では「一連のアップデートがうまくいけば、今季中にコンマ5秒のタイム更新が期待できる」という長谷川祐介総責任者のコメントが紹介された。しかし中村チーフエンジニアは「それは何かの誤解じゃないでしょうか」と言う。


「たとえばモンツァやスパなら、パワー感度も高いし、コンマ5秒は不可能ではないかもしれません。でもハンガリーのようなコースでは絶対無理ですね。何馬力、上げればいいのか。それができたら勝ちまくれます(笑)」


 とはいえ、エンジン本体であるICEの改良は、パワー不足に泣いてきたホンダにとって、ぜひとも成し遂げたいアップデートだ。燃料メーカーのエクソンモービルも変更に合わせた特製燃料を開発中で、順調に行けば、次回のアップデートは夏休み明けのベルギーGPで投入が予想されている。



(Text : Kunio Shibata)


レース

5/30(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
5/31(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
6/1(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※スペインGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ186
2位ランド・ノリス176
3位マックス・フェルスタッペン137
4位ジョージ・ラッセル111
5位シャルル・ルクレール94
6位ルイス・ハミルトン71
7位アンドレア・キミ・アントネッリ48
8位アレクサンダー・アルボン42
9位アイザック・ハジャー21
10位エステバン・オコン20

チームランキング

※スペインGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム362
2位スクーデリア・フェラーリHP165
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム159
4位オラクル・レッドブル・レーシング144
5位ウイリアムズ・レーシング54
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム28
7位マネーグラム・ハースF1チーム26
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー16
9位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム16
10位BWTアルピーヌF1チーム11

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第9戦スペインGP 6/1
第10戦カナダGP 6/15
第11戦オーストリアGP 6/29
第12戦イギリスGP 7/6
第13戦ベルギーGP 7/27
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号