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メカUPDATE:走り出しのセッティングを外した、フェラーリの試行錯誤
2016年6月29日
F1ヨーロッパGPで、フェラーリはバクーの長いストレートに合わせて、前後ウイングのダウンフォースを削ってきた。
フェラーリは第4戦ロシアGPでアッパーフラップが3枚仕様のものを投入し、その後、モナコとカナダでも同様の仕様を使い続けてきた(上写真・奥のもの)。
アゼルバイジャンに持ち込まれたフロントウイングは、約2kmのロングストレートを見据えて、アッパーフラップが3枚から2枚に戻り、空気抵抗が減らされた。ただしシーズン序盤の2枚仕様と比べると、最も後方のフラップは前後長が半分ほどになっている。フロントウイングで発生するダウンフォースを減らして、同様に軽くしたリヤエンドのダウンフォースとバランスさせるためだろう。
リヤウイングは全体の迎角が浅くなり、そのぶんメインプレーンと翼弦の短くなったフラップの取りつけ位置を上げている。エンドプレートも変更され、ドラッグ軽減のためのルーバーはウイング上面側が2本のみとなり、下面側にはスロットが設けられていない。
再びフロントウイングに目を向けると、メインフラップ上に立てられたフィンと翼端板に装着されたカナードが変わっている。3枚仕様のフロントウイングの一番ノーズ側のフィンには小さな切り欠きがついているが、2枚仕様(上写真・手前のもの)には見当たらない。ダウンフォースを得るために切り欠きによって渦流を発生させていたが、空気抵抗軽減のために除去したのではないか。
翼端板のカナードは、カナダGPまでは翼端板との接点が1カ所だけで、かなり幅があったのに対して(上写真)、新型では接点が前後2カ所に増え、それぞれが点で設置され、カナードと翼端板との間にスリットが入っている(下写真)。
ただし、この新しいカナードを採用していたのは金曜の時点でセバスチャン・ベッテルだけで、キミ・ライコネンは旧型を使用。さらに金曜フリー走行で、ふたりともセクター2の旧市街区間でフロントタイヤの温まりに問題を抱えると、土曜からはベッテルも従来の3枚仕様に戻して、フィンと翼端板につけられたカナードも従来タイプに戻された。つまりフェラーリは空力のイニシャルセッティングを外していたと考えられる。
予選で2台そろってトップ3を逃したのは、出遅れが響いたためかもしれない。しかし、路面温度が50度以上に上昇した決勝レースでは、ダウンフォースを多めにつけた空力パッケージが功を奏した。ベッテルが2位、ライコネン4位と挽回に成功。今季まだ勝利に手が届いていないフェラーリの試行錯誤は続く。
(Text : Masahiro Owari/Translation:Kenji Mizugaki)
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています
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11/22(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
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予選 | 結果 / レポート | |
11/24(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 403 |
2位 | ランド・ノリス | 340 |
3位 | シャルル・ルクレール | 319 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 268 |
5位 | カルロス・サインツ | 259 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 217 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 208 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 63 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 35 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 608 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 584 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 555 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 425 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 50 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |