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大事故の可能性が指摘、新バクーの特異なピットエントリー

2016年6月17日

 今週末初めてF1グランプリが開催されるバクー・シティ・サーキットの安全性について一部ドライバーたちが懸念を示しているが、ランオフエリアがない箇所があることのほかに、ピットエントリーの構造についても問題視されている。


 ドライバーたちはピットに入る際、高速のストレートからシケインを経て100メートルの直線を走った後に、スピード制限の白線を迎える。


 ターン16からターン1への長いストレートでは最高速が350km/hにも達するといわれており、ピットエントリーに全開で飛び込んでいく形になる。そこにはシケインが設けられているものの、ピットレーン速度制限区間はその少し先から始まる。そのためそこまでの区間でできるだけ時間を稼ぐためドライバーたちがプッシュし、事故が起こる可能性があるのではないかという懸念が生じている。

バクー・シティ・サーキット コース図
バクー・シティ・サーキット コース図

 
 ダニエル・リカルドは、バクーのピットレーンのエントリーを最適に走れば、決勝中に大きなチャンスになると述べた。


「すごいことになりそうだ。ピットエントリーというのは少しタイムを稼げる場所なんだ」とリカルド。


「ここのピット入口は特にそうだと思う。ドライバーがうまくやれた場合と、完璧にやれなかったりミスをした場合では、1秒とは言わないまでも簡単に0.5秒は違ってくると思う」


「クラッシュしたり大量に時間を失う可能性がある」


「コース上で誰かと争っていて、アンダーカットやオーバーカットをしようとするときには面白いことになるかもしれないよ」


「ピットエントリーをどう走ったかでポジションを守れるかどうかが決まる。僕としては面白いと思う」

■チャンスにつながる分、事故が起こりかねない

 一方、ニコ・ロズベルグは、リカルドの発言について聞かれて「そうだね。でも少しでも行き過ぎると、大きな事故になる可能性がある」と答えた。


 フェリペ・マッサは「こんなピットエントリーは初めて経験する」と語ったとFox Sportsが伝えた。
「ビッグブレーキングでシケインを迎える。そこでは制限速度はない。その先に(速度制限区域を示す)ラインがあるんだ。うまいやり方を見つける必要がある」


 マーカス・エリクソンも、大事故が起きる可能性があると断言した。


「ものすごいスピードでそこに入っていく。ピットレーンに入るマシンがクラッシュするところなんて見たくない。金曜の後に議論が持ち上がると思うよ」


「減速して曲がり、右・左とシャープに向きを変えるコーナーを抜けて、その後、スピード制限の箇所まで来るとまた減速する。僕は気にしない。でもピットに入る際に大きなアクシデントにつながる可能性があると思う。それは望ましいことじゃない」


 ジェンソン・バトンは、ピットエントリーの構造、ランオフエリアがない部分があることを含め、バクーのサーキットでは安全性の面でF1は「後退した」と述べている。
2016年F1第8戦ヨーロッパGP木曜会見
 
 一方、FIA木曜記者会見でこの話題が持ち上がった際、セバスチャン・ベッテルとフェルナンド・アロンソは心配していないと答えた。


「ピットエントリーは簡単じゃなさそうだけど、僕らはチャレンジに立ち向かうためにここにいるんだ」とベッテル。


 今年のヨーロッパGPの公式大使であるアロンソも「同意見だ」と発言した。
「実際に走ってみてから考えよう。以前のブラジルのピットエントリーと似ている。他にもいろいろなピットエントリーがあるが問題はない」



(AUTOSPORTweb)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています




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