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マクラーレン、高いタイヤ内圧が苦戦の原因

2016年6月6日

 マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、マクラーレンはタイヤの性能を最大限に引き出すことに苦労し、パッケージの実力を発揮できずにいると語った。


 モナコGPではフェルナンド・アロンソが5位、ジェンソン・バトンが9位を獲得したものの、ふたりとも週末を通してマシンパフォーマンス自体には満足していなかった。


 ブーリエは、マシンのポテンシャルが高いことは確かだが、モナコではタイヤを最適な状態に持っていくことができずに苦労したと語った。


「GPSトレースを示すパブリックデータを見れば、我々のシャシーが優れていることは分かる」とブーリエが述べたとCrash.netが伝えた。


「だがモナコの週末にはタイヤをベストの状態で機能させることに苦しんだ。それが(ドライバーたちの)自信、あるいはマシンを限界までプッシュする能力において、大きなマイナスの影響を及ぼし、マシンの力を最大限に引き出すことができなかった。だが他のサーキットに行けば我々のパッケージはうまく機能するだろう」

■「高い内圧がもたらす弊害を解決する必要がある」

 タイヤをうまく機能させられなかったのは、ピレリが課す高い内圧が原因か、他のチームはそれに関する対処法を見つけ出したのだと思うかという質問に対し、ブーリエは次のように答えた。


「他のチームが何をしているのかは分からない。意見、あるいはある種の疑問はあるかもしれないが、我々は自分自身の問題に集中しなければならない」


「タイヤの力を最大限に引き出すことに問題を抱え、このような状況に陥っているチームは我々だけではないと思う。内圧に関する問題を解決しようと努力している。(ピレリが課す)内圧は非常に高く、マシンのグリップを損なっているのは明らかだ。その上、必要以上にグレイニングが起きやすくなる」


 ピレリは今年、高めのタイヤ内圧を指定しており、一部ドライバーたちから不満の声が出ている。


 一方で、一部チームが、FIAの測定が行われガレージを出る際には規定の範囲内の内圧で、その後それを下げるという方法を見つけ出したという疑いをピレリは持っており、内圧をリアルタイムで監視することを望んでいる。



(AUTOSPORTweb)


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