F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

戦略決定ミスで“マッサ渋滞”の中へ……幻となったヒュルケンベルグの表彰台

2016年6月2日

 フォース・インディアは、先週のモナコGPで、F1参戦開始以来のベストリザルトをあげる絶好の機会を逃したと考えており、同じミスが繰り返されないように、戦略的な意思決定の手順を見直すという。


 モナコでは、セルジオ・ペレスがレースウィナーのルイス・ハミルトン、2位のダニエル・リカルドに次ぐ3位に入ったが、副チーム代表のボブ・ファーンリーは、ニコ・ヒュルケンベルグにもポディウムに上がれる可能性があったと考えている。


 これについてはヒュルケンベルグ本人も、最初のピットストップのタイミングが「間違って」おり、「トラックポジションを失ったうえに、コースに戻ったときにはトラフィックに当たってしまった」と嘆いた。


 ヒュルケンベルグは、15周目にピットストップを行うまで、ハミルトンとニコ・ロズベルグの2台のメルセデスに直後に続く4番手を走っていた。だが、ウェットからインターミディエイトに履き替えてコースに復帰したとき、彼はウェットのままステイアウトしていたフェリペ・マッサの後方にできた「渋滞」の列に加わることになった。


「あれで僕のレースは台無しになり、その後はずっとトラフィックから抜け出せずに、レースの大半を過ごすことになった」とヒュルケンベルグは言う。「ポディウムに上がれる速さはあっただけに、ものすごく悔しいよ」


 モンテカルロでのチームのベストリザルトとなるペレスの3位を喜びながらも、ファーンリーはこう語っている。「残念なのは、もっと良い成績を残せる可能性もあったということだ。ニコの最初のピットストップの判断が良くなかった。あれをうまくやっていれば、私たちは世間の人々を驚かせるような順位で、2台をフィニッシュさせることができたと思う」 


「ニコは、少なくともチェコ(ペレス)と同じ順位には入れたはずだ。だから、チームとして最低でも3位と4位、もしかすると2位と3位でレースを終えることさえできたと思う」


 ファーンリーは、「それ以外は文句なしだったレースで、ひとつだけミスがあった」と認めている。
「それはチーム内での問題であり、詳細を公表するようなことではないが、要するに自分たちの組織と意思決定の手順を見直す必要がある、ということだ。ウェットからインターに履き替えるという判断は良かったが、それをいつ行い、どちらを先にピットに入れるかの決定に問題があったと思う」


「こうした失敗が繰り返されないようにしなければならない。モナコでは大きなチャンスをつかみ損ねたからだ。あのような好機が訪れたときには、必ず結果につなげる必要がある。フォース・インディアのようなチームにとって、あんなチャンスはそうたびたび来るものではないからね」


「チャンスが到来したときには適切に対処して、それをつかめるように、日頃からしっかり準備をしておかなければならない。レースの週末全体を振り返ってみると、私はチームがあげた成績に感激すると同時に、さらに良い成績につなげられなかったことを同じくらい悔しいと感じている。今回チームのなかで起きたことをしっかり調べて、そこから今後の教訓を得たい」


 ファイナルラップの小雨のなか、ヒュルケンベルグはフィニッシュラインの直前でロズベルグを抜き、最終的には6位でレースを終えた。ファーンリーは「あれにはシビレたね」と、土壇場でのオーバーテイクを賞賛した。


「ニコは、ロズベルグのタイヤが冷えてしまったのをしっかり見抜いて、ラスカスからの立ち上がりの加速で勝てると考えたんだ。あれはニコの手柄だった。彼は自分のドライビングで、順位をひとつ取り戻してくれたのだから」



(Translation:Kenji Mizugaki)

この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています


レース

12/6(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
12/7(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
12/8(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※アブダビGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン437
2位ランド・ノリス374
3位シャルル・ルクレール356
4位オスカー・ピアストリ292
5位カルロス・サインツ290
6位ジョージ・ラッセル245
7位ルイス・ハミルトン223
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ70
10位ピエール・ガスリー42

チームランキング

※アブダビGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム666
2位スクーデリア・フェラーリ652
3位オラクル・レッドブル・レーシング589
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム468
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム94
6位BWTアルピーヌF1チーム65
7位マネーグラム・ハースF1チーム58
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー4

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
第23戦カタールGP 12/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd22 ラスベガス&Rd23 カタール&Rd24 アブダビGP号